唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

大沢在昌

新宿には、「鮫」がいる、そして、佐江もいる…。大沢在昌さんの「冬の狩人」を読む。

冬の狩人 狩人シリーズ 作者:大沢 在昌 発売日: 2020/12/18 メディア: Kindle版 やっと、帰って来た!佐江。 「新宿鮫」と同じくらい、心待ちしているのが、 この「狩人」シリーズだ。 ならばと、シリーズ一作目から読み返す。 中でも、「砂の狩人」、シリー…

「職業ではない、生き方」…、探偵・佐久間公は、痛めつけられても、嗅ぎまわることをやめない。大沢在昌さんの「心では重すぎる」を再び。

心では重すぎる 上 (文春文庫) 作者:在昌, 大沢 発売日: 2020/07/08 メディア: 文庫 心では重すぎる 下 (文春文庫) 作者:在昌, 大沢 発売日: 2020/07/08 メディア: 文庫 佐久間公シリーズは、ハードボイルドの王道のようなものである。 法律事務所で調査員と…

ボディガード、キリが、今回は探偵の真似事を?…、大沢在昌さんの「爆身」を読む。

爆身 (文芸書) 作者:在昌, 大沢 発売日: 2018/05/16 メディア: 単行本 ボディガード・キリシリーズ。 今回は、「呪殺」とか、「人体発火」とか、 少々、オカルトっぽい要素が混ざりこんでいるし、 また、身辺警護より、調査が主体となって、 肩透かし、とい…

あの名作「アブデカ」の二人もビックリの…、最凶コンビの登場。大沢在昌さんの「らんぼう」を読む。

らんぼう 新装版 (角川文庫) 作者:大沢 在昌 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/03/25 メディア: 文庫 まあ、何の説明も、理屈もいらない。 ただ、楽しんで、面白かったぁ~、とページを閉じるだけでいい。 かなり前に読んだものだが、 今回再読。何度…

待ってました!お帰り、新宿鮫…。大沢在昌さんの「暗約領域 新宿鮫XI」を読む。

暗約領域 新宿鮫XI 作者:大沢在昌 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2019/11/19 メディア: 単行本 ホントに、本当に、待ってました。 「新宿鮫」が帰って来てくれて、 嬉しいの一言だ。それ以外にない。 待ちわびていたのは事実だが、 桃井を失い、晶とは別…

今回の水原姐さんの相手は、人を喰らう頂点捕食者!?…大沢在昌さんの「魔女の封印」を読む。

魔女の封印 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/12/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「姐さん」と、思わず声をかけたくなってしまうような、 そんな強い女性の物語が続く。 深町秋生さんの八神瑛子もそうだが、 …

相変わらず、タフで、したたかで…、水原姐さん、ついていきます!大沢在昌さんの「魔女の盟約」を読む。

魔女の盟約 (文春文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/01/07 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (6件) を見る 「魔女シリーズ」の二作目。 この作家さんの作品には、女性が主人公となり、 活躍する物語…

相変わらず、女刑事はタフで、強い…。大沢在昌さんの「撃つ薔薇 AD2023 涼子」を読む。

撃つ薔薇 AD2023涼子 新装版 (光文社文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/01/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 女刑事、櫟涼子が活躍する近未来ハードボイルド。 (未来っていっても、あと、4年だ…) この作家さんの作…

大沢在昌さんの「極悪専用」を読む。

極悪専用 (文春文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/06/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 賃料の月額が百万、部屋によっては数千万という途方もない高級マンション、 なのだが、住民はすべて、闇社会の悪党ば…

大沢在昌さんの「天使の爪 上下」を読む。

天使の爪 上 (角川文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2007/07/22 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (9件) を見る 天使の爪 下 (角川文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2007/07/22 メディア: …

大沢在昌さんの「魔女の笑窪」を読む。

魔女の笑窪 (文春文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/05/08 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (10件) を見る この作家さんの、タフな女刑事を主役に据えた作品は多く、 また、タフなだけでなく、そのキャラや言…

大沢在昌さんの「雨の狩人」を読む。

「北の狩人」「砂の狩人」「黒の狩人」と 生き残ってきた新宿署組対課刑事の佐江。 いつも、誰かの死を見届けてきた。 やはり、狩人シリーズの主役は佐江なのだ。 自らを「クソ刑事」と言いながら、 決してブレることなく、誰からの威しに屈せず、 悪い奴に…

大沢在昌さんの「黒の狩人」を読む。

「北の狩人」、「砂の狩人」ときて、 今回の狩人は、前二作で脇役として主役の魅力を 存分に引き出していた新宿署組織犯罪対策課警部補の佐江だ。 中国人のバラバラ死体が千葉や埼玉で見つかる。 さらに、バラバラではないが、車のトランクに詰められた 中国…

大沢在昌さんの「天使の牙(上下)」を読む。

ボリュームは多いが、相変わらずスピード感のある ストーリー展開で、読むスピードも落ちない。 脳移植を受けた後の「アスカ」より、 河野明日香に魅力を感じるから、 明日香を返して!と叫びたいところなのだが…。 脳が死んだ体(神崎はつみ)に、脳だけが…

大沢在昌さんの「夜明けまで眠らない」を読む。

元傭兵、今はタクシードライバー。 このギャップが、ああ、この作家さんのハードボイルドだ~と ワクワクする。 戦場という非日常の世界と、 日本の都会という日常の世界。 二度とむこうには戻らないと思った男が 二つの世界の境界線を越えるとき、そこには …

大沢在昌さんの「北の狩人」を読む。

北の国から新宿に一人の男がやってきた。 彼は、十年以上も前につぶれた暴力団、「田代組」のことを 聞きまわっている。 その男が動き回るにつれ、新宿の闇社会にさざ波が立ち、 やがて大きなうねりとなって、男たちを巻き込んでいく。 「狩人」シリーズの第…

大沢在昌さんの「砂の狩人」を読む。

相変わらず、男くささがムンムン漂ってくる作品だ。 ハードボイルドとは、冷たく乾いた生き様の物語と思いきや、 男たちが熱い思いを十分に見せつけ、 ずいぶん、ナニワ節じゃ、ないか。 昔、少年犯罪者を射殺したことで警察をやめ、千葉の漁師町に引っ込ん…

大沢在昌さんの「新宿鮫 絆回廊」を読む。

これほど新宿という街が似合う男はいないだろう。一匹狼の新宿署刑事、鮫島。闇社会に生きる者はその存在を恐れ、彼を「新宿鮫」と呼ぶ。一刑事として街に巣食う悪と戦う彼がたどり着いた結末は、あまりにも切ない。 ワタシのハードボイルド、刑事モノの入門…