太田忠司さんの「万屋大悟のマシュマロな事件簿」を読む。
親バカな、警備会社の社長が主人公。
愛する娘を守るため、さまざまな事件に対峙する。
「鬼の万屋」と異名をとった、凄腕SPだった彼は、
ある出来事をきっかけに、退職。
民間警備会社を立ち上げる。
「金曜22時テレビドラマ化未決定!?」の
フレーズがウン(?)と目を引く。
俳優の遠藤憲一さんが本の装丁になっているため、
1行目を読み始めたときから、頭の中で「エンケン」さんが
汗をかきかき動き回る。
もう、そうなると、このキャラは、
エンケンさん以外、イメージできなくなる。
万屋の愛娘、知識(ちおり)は、市後市の
ご当地アイドルグループ「mashumaro15(マシュマロイチゴ)」の
リーダー。
マシュマロイチゴ(マシュイチ)に脅迫状が届き、
万屋がマシュイチの警備にあたる。
六つの章からなる連作モノ。
軽い文体で、抜群に読みやすい。
父娘の絆、グループ内の絆が、
事件の解決に従って、徐々に強くなる…。