麻見和史さんの「永久囚人 警視庁文書捜査官」を読む。
同シリーズは、この作品が初読み。
文字、文章、小説などを分析し、
謎を解明していく捜査官。
活字中毒者にとっては、なかなか、興味深い設定だ。
ただ、もう少し、登場人物がキャラ立ちしても
いいんじゃないか。
探偵役の鳴海も、チームメンバーの矢代も。
そして、新人である夏目も。
くどいくらいのキャラでも、十分読ませるんじゃないかと。
ストーリーとともに、少々物足りなさが残った。
針金で縛られた男性の遺体が発見される。
左手の先には、血文字のメッセージがあった。
さらに遺品の中から、小説らしきものが見つかる。
それは「永久囚人」と題された奇妙な小説の
一部だと思われる。
しかも、全部で99巻存在し、
中みは、一部を除き、同じものだという。
事件の解明は、鳴海の解読にかかる。
そうするうち、さらに、同じ状況の遺体が見つかった…。