森晶麿さんの「そして、何も残らない」を読む。
<アガサ・クリスティー賞作家が放つ
現代版「そして誰もいなくなった」。>の
キャッチフレーズ。
その心づもりで読んだが、
登場人物になかなか共感しずらく、
ストーリー展開も上滑りし、
結末にも、「ン?」という感じで…。
この作家さん、好きなんだけどなぁ。
高校の卒業式を終えた上村真琴は、
中学校時代の軽音楽部の仲間から、二年前に廃校になった
母校に呼び出される。
その目的は、当時、軽音楽部を目の敵にし、
廃部に追い込んだ体育教師への復讐だという。
ここら辺の展開から、心がうまく乗っていかない。
外との連絡が断たれた廃校の中で、
集まった昔の仲間が次々に死体となる。
仲間が集められた真の目的とは…。