深町秋生さんの「PO(プロテクションオフィサー) 警視庁組対三課・片桐美波」を読む。
タイトルに主役の名前が入っているのだから、
もうちょっと、主役らしく、全編彼女の活躍が見たかったなぁ、
というのが偽らざる思い。
とはいえ、要人警護ではない、民間人警護という設定や
溝ができた昔の親友との関係性など面白さは十分。
でも、もう一度言ってしまうが、
やっぱり、その面白さが分散し、薄れてしまった感がある。
殺人事件だと、どうしても捜査一課が絡んでくるから、
犯人を追い詰める面白さは、持っていかれてしまう。
それに、片桐班の刑事たちもなかなか魅力的なのに、
その魅力にどっぷり浸かれなかったのも不満が残る。
で、くどいようだが、今度は
片桐班全開の物語を、お願いします…。
ナイフや拳銃を使った強盗殺傷事件が三件立て続けに起きる。
被害者はいずれも、元暴力団員。
二件とも被害者は死亡したが、三件目の被害者、布施は
秘書が体を張って守ったため生き残る。
POである片桐班が布施の警護についた。
襲われた三人には繋がりがあるのか、
三件は単なる強盗事件なのか…。
捜査一課、組対三課、所轄など
全捜査員が必死に犯人を追う。
PO(プロテクション オフィサー) 警視庁組対三課・片桐美波 (祥伝社文庫)
- 作者: 深町秋生
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/03/15
- メディア: 文庫
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