唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

「歌舞伎町セブン」シリーズの短編集。誉田哲也さんの「歌舞伎町ゲノム」を読む。

 

歌舞伎町ゲノム

歌舞伎町ゲノム

 

 

 

現代版「必殺」、「歌舞伎町セブン」シリーズの短編集。

五編が収められている。

 

短編構成のためか、前の作品で感じたヒリヒリが足りないような。

少々、物足りなさがあった。

 

「始末」の意味、必然性も薄いような。

歌舞伎町セブンって、街の秩序を破壊する悪意に対抗するんじゃ

なかったっけ。

 

セブンのメンバー、結構、危うい関係だ。

「仲間意識」で繋がっているというわけでもなく。

当初のセブンから一人減り、「死体処理」のシンちゃん、

あるいは、土屋がメンバー入りするのだとしたら、

ますます、危うくなる。

 

それに、今回は、ミサキが、「ただただ、アブナイ奴」という描かれ方で、

あまりフォローがなく、それも不満が残る。

息詰まるような陣内と東とのやり取りも少ないし。

 

続編に期待…。