警察庁のエリートが天才科学者の助けを借りて、先端科学が絡む事件を追う…。中村啓さんの「SCIS 科学犯罪捜査斑~天才科学者・最上友紀子の挑戦~」を読む。
天才科学者、最上友紀子と、警察庁のエリート、
小比類巻祐一の異色コンビが、
先端科学にまつわる難解な事件に挑む。
小比類巻が最上の助けを借りて、
新設されたSCIS(科学犯罪捜査斑)のメンバーを率いていくのだが、
男性の妊娠、AIロボットの殺人、脳内に埋め込んだ
マイクロチップによる殺人…、
どれもセンセーショナルなテーマで、
最初から引き込まれていく。
SCISのメンバーも、なかなかにクセモノ揃いなのだが、
まだ、一人ひとりの個性は、ぼんやりしている。
ま、普通の刑事臭を感じさせられるのは、
長谷部くらいか。
先端科学にまつわる事件だけに、
隠蔽されことが多く、
それが、少々、おさまりが悪い。
小比類巻の秘密がどうなるか、
続編はありそうだ…。