唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

目玉をくりぬかれた女性の遺体が連続して発見され、猟奇殺人かと思ったが…、吉村達也さんの「警視庁超常犯罪捜査斑 File#1 ミステリオ」を読む。

 

警視庁超常犯罪捜査班 File♯1  ミステリオ

警視庁超常犯罪捜査班 File♯1 ミステリオ

  • 作者:吉村 達也
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/12/22
  • メディア: 文庫
 

 

 

ザッツ・エンタテインメント!で、

ただただ、マンガっぽい感覚で、読みやすい作品だった。

 

エイリアンとか、ウイルスとか、謎の生命体とかに

人間が乗っ取られる物語は数々あるが、

それに対抗する「チームクワトロ」が警視庁内に設立され、

超能力者四人が招集されるという、

ぶっ飛んだ設定も、ま、それほど違和感はなかった、か。

 

メンバーである超能力者は、動物とコミュニケーションがとれる

動物園飼育員の柴田倫太郎、自由自在に一億通りの声が出せるモデルの

安西アンナ、サイコメトラーの易者、金子白雲斎、そして後半まで

その能力が明かされなかった高校教師の水無瀬葵の四人。

 

ただ、超能力者たちのキャラは濃いのだが、

一人ひとりに「人間」を感じるまでには

至っていないところが残念ではあるのだが。

それは、情報量が多すぎるからだとも、思える。

 

そして、総理、一之瀬の人物像があまりにもできすぎで、

ひょっとしたら、コイツも犯人? と疑ったのだが、

最後まで裏切られず、それが実に、マンガ的だった。

 

 

目玉をくりぬかれた女性の死体が連続で見つかる。

猟奇的連続殺人かと思われたのだが、

その犯人は…。