いつものように好奇心旺盛で、元気なオジサマたち…。加藤実秋さんの「メゾン・ド・ポリス5 退職刑事と迷宮入り事件」を読む。
シリーズの五作目ともなると、安定感があるし、
すでに、登場人物の魅力にどっぷりつかっているので、
す~っと、物語に入り込める。
様々な事件に関わっていくオジサンたちのバイタリティはいつも通り。
今回は、迫田が現役時代に関わった、12年前の未解決事件が縦軸となり、
ストーカー事件や、フルート盗難事件などが絡んでくる。
さらに、今回はいよいよ、元副総監の伊達さんが、
退職後、メゾン・ド・ポリスを作った理由が明かされる。
シリーズが進むと、安心感はあるのだが、「お馴染み」感が強くなり、
事件や謎の複雑さが足りないような気がしてくる。
そもそも軽めのミステリーなのだから、
ご近所さん的な軽い事件や謎で十分なのだが、なんだか物足りなく感じるのは、
贅沢というものか。