唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

伯父の死は本当に、自殺なのか…。私立探偵と酒と女と殺人と。柴田哲孝さんの「渇いた夏」を読む。

 

渇いた夏 (祥伝社文庫)

渇いた夏 (祥伝社文庫)

  • 作者:柴田 哲孝
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 文庫
 

 

 

殺人、酒、女。。。

そして、タイトルの「渇いた…」ときたら、もう、

ハードボイルドのおぜん立ては整った、という感じ。

 

物事を枠の外から眺めるような、主人公、神山健介の性格も、

やはり、ハードボイルドにふさわしい。

 

少年の頃、一緒に暮らした伯父が死に、

その家を相続する。

 

私立探偵の神山は、伯父の死をきっかけに、

少年時代を過ごした福島に戻ることを決める。

 

伯父は自殺とされているが、

彼が残した、いわくありげな鍵、

亡き母の写真、殺人事件の調査ノートといったものを調べるうち、

神山は、伯父の死に違和感を持つようになる。

 

妹の死の真相を探ってほしいと、神山に依頼する池野弘子という女、

そして、時々、神山の周辺で「謎の女」の影がちらつき…。

 

単純に楽しめた。