マンホールに押し込まれた死体、街灯に吊り下げられた死体…、被害者は、すべて警察関係者だった。六本木の街に、何が起こっているのか。銀ジロウさんの「Darkness」を読む。
六本木警察署管内で発生した殺人事件の被害者は、
刑事だった。
遺体の口には、コカインが入ったビニール袋が
押し込まれていた。
その後、次々に警察関係者の死体が見つかり、
その口からは、必ず何かを暗示するものが見つかる。
警官が狙われるわけは…、
怨みか、報復か。
六本木警察署の、園山を始めとする刑事たちが、
一斉に、捜査を開始する。
シーンは、目まぐるしく変わり、
管内で発生する事件が次々に描かれていくこともそうだが、
芝居がかった情景描写で、
このまま、TVの刑事ドラマに使えそうだ。
ただ、そうした事件が、警察官が狙われる事件の伏線かと
思いきや、そうでもなさそうなところが…。
中盤頃から、犯人の見当がつくのだが、
このままで済まない、きっと、大ドンデン返しがあるはずだ、
そう、思っていたのだが…。
刑事たちのキャラは、せっかく面白く作られているのに…。