唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

長崎尚志

映画とは違う、結末を楽しめる。伝染するのは…。長崎尚志さんの「キャラクター」を読む。

キャラクター (小学館文庫) 作者:長崎尚志 小学館 Amazon 映像が先か、小説が先か。 ワタシは、映画を先に見た後で、 小説も書かれていると知った。 好きな作家さんで、おまけに、 「ほぼ映画と設定は同じだが、ストーリーは 大きく異なっている」という、作…

白人女性の白骨遺体とともに、頭蓋骨が指し示す物語とは…。長崎尚志さんの「風はずっと吹いている」を読む。

風はずっと吹いている 作者:長崎尚志 小学館 Amazon なかなか、ヘビーな内容の作品だったが、 そのヘビーさに負けない、ぐいぐいと引っ張っていく力強さがあった。 原爆の恐ろしさ、悲惨さにまつわるストーリーで、 この時期に作品と出会うのは、縁のような…

長崎尚志さんの「邪馬台国と黄泉の森」を読む。

個性丸出しのマンガ編集者、醍醐真司が卓越した知識を披露しながら謎の解明に奔走する。特異なマンガの世界と現実世界の橋渡しとなる「名探偵」の才能は興味深い。 博覧強記のマンガ編集者、醍醐真司を主人公とした 四作の連作短編もの。 一話完結ものなのだ…

長崎尚志さんの「パイルドライバー」を読む。

猟犬は死ぬまで猟犬だ。二メートル近い巨躯。鋭い眼光。「パイルドライバー」と異名をとる神奈川県警捜査一課OBの久井が、刑事という仕事に迷いを持つ巡査部長とコンビを組み、一家三人惨殺事件の謎に迫る。 二メートル近い身長、細く引き締まった身体。 頭…