唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

天祢涼

「困っている人には何かしてあげないと」、小五の咲陽は、「父親が家に帰ってこない」と言う同級生の小夜子を家にかくまうのだが…。天祢涼さんの「陽だまりに至る病」を読む。

陽だまりに至る病 (文春e-book) 作者:天祢 涼 文藝春秋 Amazon 前二作ほどの切なさは、感じなかった。 それは、この作品に登場する、小五の二人の女の子、 咲陽と小夜子が、なかなかのたくましさを備えているからだろうと思うのだ。 彼女らは、大人ではない…

絶望していく子どもの物語、読み進めるにつれ、辛さが増す。だが、現実は、もっと残酷。天祢涼さんの「希望が死んだ夜に」「あの子の殺人計画」を読む。

希望が死んだ夜に (文春文庫) 作者:天祢 涼 文藝春秋 Amazon あの子の殺人計画 (文春e-book) 作者:天祢 涼 文藝春秋 Amazon 子どもたちが絶望し、死を選ぼうとする社会は、絶対変だと、 誰しも思ってはいるが。 現実の社会で、連日のように、小さい子の虐待…