唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

光崎教授の、解剖から真実にたどり着く鋭さは、いつもの通り。だが、今回の相手は、ちょっと勝手が違うか、感染症…。中山七里さんの「ヒポクラテスの試練」を読む。

ヒポクラテスの試練 法医学ミステリー「ヒポクラテス」 作者:中山七里 発売日: 2020/07/03 メディア: Kindle版 光崎教授、キャシー、真琴、そして埼玉県警の古手川刑事、 お馴染みの面々の活躍。 「ヒポクラテス」シリーズの三冊目。 相変わらず、光崎教授に…

元警部の弟がホームズ役で、兄がワトソン。喫茶店を経営する兄弟が、いろいろな謎をサクッと…。似鳥鶏さんの「パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から」を読む。

パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から 作者:似鳥鶏 発売日: 2013/09/04 メディア: Kindle版 誰が主人公なんだ?と、少々迷い気味。 結局、ホームズ役は、弟の元警部、惣司智(さとる)で、 そのお兄ちゃん、季(みのる)がワトソンという役回りだ…

現代版「必殺仕事人」?悪徳警官、キャリアをバッサリ。古野まほろさんの「監殺 警務部警務課SG班」を読む。

監殺 (角川文庫) 作者:古野 まほろ 発売日: 2021/02/25 メディア: 文庫 冒頭の交通事故事案。 加害者有利に進める検察。 そして、極めつけのパワハラ。 こんなことが本当にあったら…。 何しろ、著者は、元警察キャリアなんだから。 単なる、エンタメ小説とも…

平気で命を懸ける、いや、狂っているだけ。異能者、トウヤと、捜査官、珠子とのコンビが楽しい。吹井賢さんの「破滅の刑死者」を読む。

異能者を扱った物語を読むのは、久々だ。 大体は、異能者同士の戦いの面白さが主となるが、 この作品は、それに加え、不可思議な香りがする。 戻橋トウヤという青年の言動が、物語の核となる。 何をどう考え、どう動くのか、 誰にも理解できない。 物語の中…

加害者家族は、生きていてはいけないのでしょうか。その血は、断たれなければならないのか。吉川英梨さんの「ブラッド・ロンダリング」を読む。

ブラッド・ロンダリング 作者:吉川英梨 発売日: 2020/03/26 メディア: 単行本 事件の被害者家族、そして、加害者家族。 どちらも大きな傷を負い、それによって、人生を台無しにされる。 その傷み、苦しみは、同じようで違い、違うようで同じだ。 だが、もち…

待望の「姫川玲子」シリーズ、最新刊!いつも通り、姫川独特のカンが冴えわたる。気になる情報も…。誉田哲也さんの「オムニバス」を読む。

オムニバス 警部補 姫川玲子 作者:誉田 哲也 発売日: 2021/02/23 メディア: Kindle版 待ちに待った、「姫川玲子」シリーズの短編集。 七編が収録されている。 七編の中には、現在の「姫川班」の メンバーの視点で進む物語があり、 外から見た姫川像が垣間見…

「所轄魂」シリーズの第3弾。葛木が挑む立てこもり事件の犯人は、元SIT隊員!?要求は、警察を破滅させること。笹本稜平さんの「所轄魂 強襲」を読む。

強襲: 所轄魂 (徳間文庫) 作者:稜平, 笹本 発売日: 2018/06/08 メディア: 文庫 父親は所轄刑事、息子は警察幹部。 このコンビが活躍する「所轄魂」シリーズの三作目。 江東区のアパートで、立てこもり事件が発生した。 元妻を人質にして立てこもっている犯人…