唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

伊岡瞬

一人の男の自殺が、死の連鎖を呼ぶ。友人の死の真相を追って、刑事・永瀬が命をかける。伊岡瞬さんの「赤い砂」を読む。

赤い砂 (文春文庫) 作者:伊岡 瞬 発売日: 2020/11/10 メディア: Kindle版 冒頭の、「電車飛び込み自殺」シーンから引っ張り込まれ、 そのままの勢いで、結末まで読み切った。 ヒーローでも、凄腕でもない刑事が、 同僚や上司から厄介者扱いされながら、 職、…

「サトウミサキ」、その女の正体は…。伊岡瞬さんの「本性」を読む。

本性 作者: 伊岡瞬 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/06/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 復讐をテーマにした物語は多い。 だが、スカッとした結末にたどり着くものは少ない。 結局、復讐というものは、自己満足に行きついて…

伊岡瞬さんの「痣」を読む。

痣 (文芸書) 作者: 伊岡瞬 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2016/11/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 結婚一年目で、妻、朝美を殺害された刑事、真壁。 妻のお腹の中には、新しい命が宿っていた。 容疑者は逃走中に自動車事故で死亡する…

伊岡瞬さんの「145gの孤独」を読む。

日常にポロッ、ポロッと落ちている悲しみを 柔らかな布でくるむように拾い上げ描写する。 4つの連作短編。 ピッチャーとして輝いていたスター選手、倉沢修介は、 ある打席で死球を与え、相手の選手生命を奪った。 と同時に、立ち直るきっかけをつかめず、 自…

伊岡瞬さんの「瑠璃の雫」を読む。

父は失踪。母はアル中。幼い弟に殺意を抱く小学生の美緒。過去に娘を誘拐され、未解決のまま年を重ねた元検事、永瀬。心に大きな傷を抱える二人が出会う。 父親は家族を捨て失踪。 母親はアル中で入退院を繰り返す。 幼い弟、充と、小学六年生の杉原美緒の唯…