唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「のっぽのバンビ」が、犯人の巧緻な計画を崩す。女刑事、花房京子の犯人の追い詰め方は。香納諒一さんの「逆転のアリバイ 刑事花房京子」を読む。

逆転のアリバイ 刑事花房京子 作者:香納 諒一 光文社 Amazon 「花房京子」シリーズの二作目。 このシリーズは、初めから犯人がわかっている 倒叙形式が採られている。 この形式は、古くは「刑事コロンボ」、そして、 国内ミステリーでは「福家警部補」など、…

江戸庶民の暮らしを支える火消。「一人も死なせるな」、ぼろを纏った男たちの物語が熱い。今村翔吾さんの「羽州ぼろ鳶組」シリーズを読む。

火喰鳥――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫) 作者:今村翔吾 祥伝社 Amazon 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫) 作者:今村翔吾 祥伝社 Amazon 今、はまりつつある物語がある。 これまで楽しんだ時代小説も、捕物一辺倒だったが、 江戸の火消し、このシリーズは面白い…

シリーズ第3弾の剣持は、眠らない。町弁の業務を引き継ぎ、夜の都会を走り回る。新川帆立さんの「剣持麗子のワンナイト推理」を読む。

剣持麗子のワンナイト推理 作者:新川帆立 宝島社 Amazon 「剣持麗子」シリーズの第三弾。 やっぱり、「いい人」じゃん、と思う。 そして、故村山弁護士の業務を引き継いだり、 クライアントの犬の面倒をみたり、 また、別の件で、クライアントの家の床下に …

お金至上の凄腕弁護士、剣持が、成功報酬・百数十億につられ、元彼の遺産相続をめぐる謎に挑む。新川帆立さんの「元彼の遺言状」を読む。

元彼の遺言状 作者:新川帆立 宝島社 Amazon TVドラマ化されると聞いて、 慌てて読んでみた。 濃厚なキャラの主人公、剣持麗子。 鼻っ柱の強さ、お金に対するスタンス、 相手が誰であろうと、行くときは行く押しの強さ、 こういう強めのキャラを持つ女性、 最…

ゾンビ、予言者、と来て、新たな敵は、巨人!剣崎比留子の推理は通用する?葉村は、ワトソンの使命を果たせるのか。今村昌弘さんの「兇人邸の殺人」を読む。

兇人邸の殺人 屍人荘の殺人シリーズ 作者:今村 昌弘 東京創元社 Amazon 「剣崎比留子」シリーズの三作目。 クローズドサークルを扱ったミステリーだが。 少々、異質だと思うのは、 シリーズの軸が、超人研究を行う班目機関の解明を 目的としているためか、 …

元マル暴の刑事と、「なりすまし」刑事の凸凹コンビ。蓮見の事件、一応の決着を迎えたかと思いきや。加藤実秋さんの「警視庁アウトサイダー3」を読む。

警視庁アウトサイダー3 (角川文庫) 作者:加藤 実秋 KADOKAWA Amazon 「アウトサイダー」シリーズの三作目。 日本酒密造などの事件を片付けながら、 いよいよ、蓮見の父親の事件が決着を見る。 でも…、 陰謀を仕掛けた黒幕は別にいて…、ということで、 まだま…

紙の専門家、紙鑑定士・渡部が挑む謎は、紙、フィギュア、コスプレ…? 今回の相棒は、フィギュア作家。歌田年さんの「紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪」を読む。

紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 作者:歌田年 宝島社 Amazon 「紙鑑定士」シリーズの第二弾。 ミステリーでは、刑事や私立探偵は別として、 様々な職業の人物が、名探偵役を振られている。 そのたびに、その職業にまつわる情報、蘊蓄が、 ミステリー…