唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

浅暮三文さんの「セブン 秋葉原から消えた少女」を読む。

また、新たな女性刑事モノに出会えた。 だが、最近、過去にさまざまな事件で傷を負っていたり、 事件で家族を失ったりしている刑事がやたらと多すぎませんか。 この作品の主人公、文京区本郷M署に勤める如月七(ナナ)も そうなんですね。 カナダ人の父親と…

小路幸也さんの「札幌アンダーソング ラストソング」を読む。

春やキュウ、根来刑事らと、そして宿敵、山森との闘いにも 一応の区切りがついたのか。 この作家さんの柔らかで、軽い文体と少女マンガのような装丁に 惑わされるが、事件自体や背景はなかなかヘビーなシリーズだ。 山森は死んだのか、それとも生きながらえ…

三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖7」を読む。

古書をめぐる攻防の長い物語にも一区切りがついたようだ。 北鎌倉で古書店を営む栞子さんと、その店員の五浦大輔とが、 本が介在するさまざまな事件や出来事の謎を解き明かしていくストーリーも 7冊目で完結。 今回は、シェイクスピアの古書に仕掛けられた罠…

誉田哲也さんの「ノーマンズランド」を読む。

「姫川シリーズ」の最新作ということで意気込んで読んだけど、 本筋から少々離れた事件で、 それも国家的問題がからんできて、案の定の結末。 なんだか、肩透かしをくらった気分。 姫川らしさ、というか、姫川色が今ひとつ。 捜査の展開もぼんやりしていて、…

東野圭吾さんの「マスカレード・ナイト」を読む。

東野圭吾作品であり、シリーズものの3作目とくれば、 期待感は大きくふくらむ。 一気に読んでしまったほどだから、その期待はそれほど外れなかったのだが、 ワガママを言わせてもらうと、捜一刑事、新田と山岸との絡みというか、 コンビぶりをもっと見たかっ…

川瀬七緒さんの「潮騒のアニマ」を読む。

法医昆虫学者、赤堀と刑事、岩楯の、相変わらずの名コンビに また会えて、とても嬉しい。 自由な赤堀の言動はホントに爽やかで、 遺体のウジや腐敗臭なんていう描写は、まったく気にならない。 岩楯の相棒は、ガチガチの日和見主義者だったが、 岩楯にもまれ…