川瀬七緒さんの「潮騒のアニマ」を読む。
法医昆虫学者、赤堀と刑事、岩楯の、相変わらずの名コンビに
また会えて、とても嬉しい。
自由な赤堀の言動はホントに爽やかで、
遺体のウジや腐敗臭なんていう描写は、まったく気にならない。
岩楯の相棒は、ガチガチの日和見主義者だったが、
岩楯にもまれ、赤堀に接するうちに変化を遂げていくさまも気持ちいい。
岩楯と赤堀コンビの活躍は、これから先も、ずっと見ていたい。
離れ小島で若い女性の遺体が発見される。
島で飼われているハスキー犬が引きずり出してきたということだが、
遺体はミイラ化していた。
オカルト、自殺願望、地域の風習などが絡み合い、
事件は二転、三転する…。