唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

超能力で犯罪を未然に防ぐ…、強烈な個性の捜査官ら。鈴木麻純さんの「重犯罪予測対策室」を読む。

重犯罪予測対策室 (幻冬舎文庫) 作者:鈴木 麻純 発売日: 2014/05/15 メディア: 文庫 ここのところ、ESP(超能力の一種と言われる超感覚的知覚)が 絡んだ警察モノを立て続けに読んでいる気がする。 正統な刑事モノ愛好家には、超能力は反則のようなものだが…

笑う執行人、とは…?久間十義さんの「笑う執行人 女検事・秋月さやか」を読む。

笑う執行人 女検事・秋月さやか 作者:久間 十義 発売日: 2017/05/27 メディア: 単行本 物語がのらりくらりとして、つかみどころが無いというか…。 警察(主に、刑事二人の視点)、検察、プロファイラーなどの視点で 物語は進んでいく。 謎を解明していく道筋…

時は昭和、片田舎の駐在さんとその妻の、ほんのり温かなミステリー。小路幸也さんの「駐在日記」を読む。

駐在日記 (単行本) 作者:小路 幸也 発売日: 2017/11/18 メディア: 単行本 おなじみのホンワカミステリーである。 そして、舞台は昭和、地方の駐在所。 それだから、こういう、誰も傷つかない、という始末の付け方も アリかとも思う。 悪意はどこにもない、仮…

「傍聞き」に登場した母娘コンビが帰ってきた…、長岡弘樹さんの「緋色の残響」を読む。

緋色の残響 作者:長岡 弘樹 発売日: 2020/03/18 メディア: 単行本 短編の名手ならではの、面白みがギュッとつまった作品だ。 特に、この作品は「傍聞き」で登場した、 刑事であるシングルマザーの羽角啓子と、その一人娘、葉月との コンビの連作モノであるか…

「能力って、あってもそんなに役に立つものではない、犯罪以外は…」、河合莞爾さんの「カンブリア 邪眼の章 警視庁『背理犯罪』捜査係」を読む」

カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係 (中公文庫) 作者:河合莞爾 発売日: 2020/03/19 メディア: Kindle版 オカルト分野と刑事モノの融合といったところか。 近頃、霊や、異界の魔物といったものとコラボする警察小説を よく見かける。 脳領域など、…

膨大な知識量に圧倒される。芸術探偵、瞬一郎がパリで遭遇した事件とは…。深水黎一郎さんの「花窗玻璃 シャガールの黙示」を読む。

花窗玻璃 シャガールの黙示 (講談社ノベルス) 作者:深水黎一郎 発売日: 2012/12/03 メディア: Kindle版 海埜と、そしてその甥である瞬一郎。 この二人のやり取りは、相変わらず、絶妙であり、 このやり取りを読むだけでも楽しい。 天才的頭脳を持ち、行動は…

人の顔を見たら忘れない、特殊能力を持つ新米刑事と、クールな上司のコンビの行く末は…。愁堂れなさんの「忘れない男 警視庁特殊能力係」を読む。

忘れない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫) 作者:愁堂 れな 発売日: 2019/10/18 メディア: 文庫 「見当たり捜査を知っていますか?」というコピーに惹かれたのだが、 読んでみれば、肝心の見当たり捜査官としての事件はさわりだけ。 主人公である…

奇妙な空き巣の死、連続わいせつ事件、そして三十年前の少女殺害に卯月枝衣子が挑む…。樋口有介さんの「礼儀正しい空き巣の死」を読む。

礼儀正しい空き巣の死 作者:樋口有介 発売日: 2020/03/11 メディア: 単行本 国分寺署の女刑事、卯月枝衣子の二作目だそうで、 う~ん、またもや、一作目をミスした…。 この作家さん、ルポライターの柚木シリーズが代表的だが、 女刑事が主人公の作品も他にあ…

東京駅の仲間たちに支えられながら、警察官の卵、ケッペーは少しずつ、成長してます…。内藤了さんの「PUZZLE 東京おもてうら交番」を読む。

PUZZLE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫) 作者:内藤 了 発売日: 2020/03/24 メディア: 文庫 またもや、猟奇的事件の発生。 堀北恵平シリーズの三作目。 老人が盗んだスーツケースの中から、男性の胴体が見つかる。 事件はここから始まる。 …