唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

「傍聞き」に登場した母娘コンビが帰ってきた…、長岡弘樹さんの「緋色の残響」を読む。

 

緋色の残響

緋色の残響

  • 作者:長岡 弘樹
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: 単行本
 

 

 

短編の名手ならではの、面白みがギュッとつまった作品だ。

 

特に、この作品は「傍聞き」で登場した、

刑事であるシングルマザーの羽角啓子と、その一人娘、葉月との

コンビの連作モノであるから、

抵抗なく、物語に入り込むことができる。

 

殺人事件のそれぞれに葉月が絡むのだが、

刑事の娘とはいえ、絡みすぎの感が。

 

それでも、肝の良さと粘り強さは、母親ゆずりか。

 

捜査に臨むベテラン刑事とその相棒に見えてくる…。

 

とにかく、今作は、葉月の活躍が際立つのだが、

女刑事モノが好みのワタシには、少々、物足りなかった。