唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

樋口有介

奇妙な空き巣の死、連続わいせつ事件、そして三十年前の少女殺害に卯月枝衣子が挑む…。樋口有介さんの「礼儀正しい空き巣の死」を読む。

礼儀正しい空き巣の死 作者:樋口有介 発売日: 2020/03/11 メディア: 単行本 国分寺署の女刑事、卯月枝衣子の二作目だそうで、 う~ん、またもや、一作目をミスした…。 この作家さん、ルポライターの柚木シリーズが代表的だが、 女刑事が主人公の作品も他にあ…

オッサン探偵は、誰よりも純情…。樋口有介さんの「うしろから歩いてくる微笑」

うしろから歩いてくる微笑 (創元クライム・クラブ) 作者: 樋口有介 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/07/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る まあ、相も変わらず、美女が続々登場してくる。 そして、美女に弱いところもいつもながら。…

樋口有介さんの「猿の悲しみ」を読む。

汚れていようが仕事は仕事。どんなに深い闇を目の当たりにしようと、愛する息子のため。風町サエは、腹式呼吸をして、やり過ごす。 風町サエシリーズの1作目。 続編の「遠い国からきた少年」から先に読んでしまったのだが、 どちらも読みごたえは十分。 殺人…

樋口有介さんの「遠い国からきた少年」を読む。

法律事務所で働くシングルマザー。彼女の仕事は「調査員のようなもの」。裏の汚れ仕事を一手に引き受け、ムエタイを武器に突き進む。 「猿の悲しみ」の続編。 ここに登場する人物たちは、いずれもしたたかで、 クセが強く、あまり可愛げはない。 だが、ワル…

樋口有介さんの「枯葉色グッドバイ」を読む。

「アルバイトをしませんか?」。一家惨殺事件の捜査が行き詰まる中、所轄署刑事の吹石夕子はあるホームレスを日当二千円で助手に雇う。女刑事とホームレス、この異色コンビが憂鬱な捜査の中、真相に近づいていく。 羽田のマンションで家族三人が惨殺された事…

樋口有介さんの「少女の時間」を読む。

相変わらず、美女に囲まれ、それぞれに振り回される柚木。 本人は大変だ、大変だと言いながら、顔からはニヤニヤ笑いが消えないんだろうな。 今回は、柚木を振り回す美女の中に、「枯葉色グッバイ」に登場した 女刑事、吹石夕子の姿があるじゃないか!! 樋…

樋口有介さんの「捨て猫という名前の猫」を読む。

「彼女はたぶん魔法を使う」から始まった 柚木草平シリーズの9冊目。 柚木シリーズには、特に昔の探偵ものを思わせる 独特のセリフ回しがある。 例えば、「自分に都合の悪い話は聞かなかったことにする。 そうでなければこんな不愉快な人生を三十八年も、 つ…

樋口有介さんの「プラスチック・ラブ」を読む。

「木村くん」は、いつも彼を取り巻く彼女たちに ひっぱり回されている。 中学から高校までの、閉塞した日常の中でおきる ちょっと不可解な出来事たち。 青春モノといえば、甘くて、すっぱくて、 やるせなくって、そして少し熱いというのが相場だが、木村くん…