唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「なんちゃって司書」という設定、次々に登場する本たち。本好きにはたまらないストーリー。竹内真さんの「図書室のキリギリス」を読む。

図書室のキリギリス (双葉文庫) 作者:竹内 真 発売日: 2015/09/10 メディア: 文庫 本屋さん、図書館、古書店…、 つまり、本が存在する場所が舞台になった物語は、 それだけで、興味をかきたてられる。 古書店なら「ビブリア古書堂の事件手帖」(三上延さん)…

心のこもったおいしい料理と、心をほっこりさせてくれる謎解きを…。近藤史恵さんの「ヴァン・ショーをあなたに」と「マカロンはマカロン」を読む。

ヴァン・ショーをあなたに 〈ビストロ・パ・マル〉 (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2015/02/27 メディア: Kindle版 マカロンはマカロン (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2020/07/30 メディア: 文庫 この作品は、「タルト・タタンの夢」に続く…

魚に絡めた四話の連作モノ。相変わらず、おふざけがキツイです。霞流一さんの「おさかな棺」を読む。

おさかな棺 (角川文庫) 作者:霞 流一 発売日: 2016/03/18 メディア: Kindle版 ありえない展開でも楽しんでしまおうというミステリー、バカミス。 相変わらずの奇天烈な展開で、「そんなバカな」と叫びながらも、 楽しんでいる。 私立探偵、紅門(くれないも…

取り戻すことのできない時間、だが、確かにあのとき、三人は輝いていた…。津原泰三さんの「ルピナス探偵団の当惑」「ルピナス探偵団の憂愁」を読む。

ルピナス探偵団の当惑 作者:津原 泰水 発売日: 2014/05/23 メディア: Kindle版 ルピナス探偵団の憂愁 (創元推理文庫) 作者:津原 泰水 発売日: 2012/12/12 メディア: 文庫 ぶっ飛んだ、刑事の姉を持つ主人公、吾魚彩子と、 男言葉を操る、親友の桐江泉、同じ…

敬次郎の呪いに決着を、一挙にII、IIIを読んでみた。川崎草志さんの「呪い唄 長い腕II」と「弔い花 長い腕III」を読む。

呪い唄 長い腕II (角川文庫) 作者:川崎 草志 発売日: 2012/10/19 メディア: Kindle版 弔い花 長い腕III (角川文庫) 作者:川崎 草志 発売日: 2014/04/08 メディア: Kindle版 「長い腕」シリーズのII、IIIと揃っているなら 一挙読みでしょ、というわけで、I…

「歪み」がキーワード。はるか昔の怨念が、現代社会を歪ませる…。川崎草志さんの「長い腕」を読む。

長い腕 (角川文庫) 作者:川崎 草志 発売日: 2012/10/19 メディア: Kindle版 作品を読み続けられるか否かは、文体の好み、 ストーリー展開のスピード感など、いろいろあるが、 何といっても、登場人物にどこまで共感できるか、 その世界に入り込んでいけるか…

毎日でも通いたくなる、そんな店、「パ・マレ」。そのシェフ、三舟が客に披露するのは料理と、そして謎解きと。近藤史恵さんの「タルト・タタンの夢」を読む。

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2014/04/27 メディア: 文庫 事件とも呼べない小さな出来事。 でも、そのもつれた糸をほぐすことによって、 人の人生が大きく変化する。 そのきっかけを作るのが、 ビストロ「パ・マル」の三舟シェ…

元刑事、凄腕ハンター、警察マニアという風変わりなトリオが、異常な謎に挑む。川瀬七緒さんの「二重拘束のアリア 賞金稼ぎスリーサム!」を読む。

二重拘束のアリア~賞金稼ぎスリーサム!~ 作者:川瀬七緒 発売日: 2020/07/30 メディア: Kindle版 期待を裏切らない作家さんだと、つくづく思う。 元刑事の薮下、大企業の御曹司のクセに警察マニアの淳太郎、 そして、凄腕のハンター、一花。 ちょっと、い…

昆虫オタク? それとも…? おとぼけ青年、魞沢の謎解きは遠慮がち。櫻田智也さんの「サーチライトと誘蛾灯」を読む。

サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫) 作者:櫻田 智也 発売日: 2020/04/20 メディア: Kindle版 一話目を読み、青年、魞沢のおとぼけぶりが、 何だか、メンドーくさそうで、離脱を考えたのだが、 二話、三話と読み進めるうち、 作品全体に引き込まれていった…