唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

魚に絡めた四話の連作モノ。相変わらず、おふざけがキツイです。霞流一さんの「おさかな棺」を読む。

 

 

おさかな棺 (角川文庫)

おさかな棺 (角川文庫)

  • 作者:霞 流一
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: Kindle版
 

 

ありえない展開でも楽しんでしまおうというミステリー、バカミス。

相変わらずの奇天烈な展開で、「そんなバカな」と叫びながらも、

楽しんでいる。

 

私立探偵、紅門(くれないもん)福助が関わる、

春夏秋冬、季節の旬な魚を絡ませた(無理やりなところもあるが)

奇妙な事件四つ。

 

春のタイから始まって、ウナギ、サンマ、アンコウと、

黒幕のような精神科医、宇大公彦に魚料理をふるまわれながら、

紅門はそれぞれの事件に導かれる。

 

事件の展開が奇天烈なところもだが、

紅門の、おふざけ、冗談、戯言もクセになる。

 

バカミスというジャンル、好き嫌いは分かれるだろうが、

ワタシは、嫌いじゃない…。