魚に絡めた四話の連作モノ。相変わらず、おふざけがキツイです。霞流一さんの「おさかな棺」を読む。
ありえない展開でも楽しんでしまおうというミステリー、バカミス。
相変わらずの奇天烈な展開で、「そんなバカな」と叫びながらも、
楽しんでいる。
私立探偵、紅門(くれないもん)福助が関わる、
春夏秋冬、季節の旬な魚を絡ませた(無理やりなところもあるが)
奇妙な事件四つ。
春のタイから始まって、ウナギ、サンマ、アンコウと、
黒幕のような精神科医、宇大公彦に魚料理をふるまわれながら、
紅門はそれぞれの事件に導かれる。
事件の展開が奇天烈なところもだが、
紅門の、おふざけ、冗談、戯言もクセになる。
バカミスというジャンル、好き嫌いは分かれるだろうが、
ワタシは、嫌いじゃない…。