唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

東直己

東直己さんの「半端者」を読む。

呑んだくれの「ごく潰し」。 ススキノを、はしご酒しながら、スイスイと泳いでいく。 ススキノの便利屋探偵<俺>の若き日の物語だ。 北大生の<俺>だが、その後の<俺>は、 この頃と殆ど変わらない。 高田や、周囲の飲み屋との付き合い方にも 変化はない…

東直己さんの「消えた少年」を読む。

ススキノの<探偵>シリーズの魅力は、もう語るところがないほど 語りつくされている。 <探偵>と言ってはいるが、私立探偵でもなんでもない。 うさんくさいモメごとやトラブルを、依頼があれば片付ける 便利屋のようなものだ(その中には麻の葉っぱを売る…

東直己さんの畝原シリーズ「熾火」「墜落」を読む。

大好物の、バツ一、子持ちの私立探偵、畝原シリーズだが、中でも「熾火」が大好きだ。 畝原は、ある晩、血だらけのTシャツを1枚だけ着た、幼児にも見える女の子を保護する。 彼女は戸籍を持たず、ずっと段ボール箱の中で虐待を受けてきた。そして、 腎臓を1…