唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

丸の内の片隅で営業する「ばんざい屋」、女将のおいしい総菜とミステリーを今夜も…。柴田よしきさんの「ふたたびの虹」を読む。

ふたたびの虹 (祥伝社文庫) 作者:柴田よしき 発売日: 2014/10/09 メディア: Kindle版 恋愛ミステリーがうまい。 しっとりと、心に染み入ってくる言葉が秀逸。 二十年近く前の作品だが、色あせない。 再読なのだが、新鮮な気持ちで読める。 一文字一文字、大…

栞子さんと、大輔と、そして扉子の、本をめぐる新たな物語。二作目、今回は横溝正史作品。三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖II~扉子と空白の時~」を読む。

ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~ ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫) 作者:三上 延 発売日: 2020/07/18 メディア: Kindle版 前シリーズ、「ビブリア古書堂の事件手帖」が完結して、 あ~あ、と思っ…

「潔癖」刑事、田島と、相変わらず空気を読まない女刑事、毛利との、最も噛み合わないコンビ、再び。梶永正史さんの「潔癖刑事 仮面の哄笑」を読む。

潔癖刑事 仮面の哄笑 (講談社文庫) 作者:梶永 正史 発売日: 2020/07/15 メディア: 文庫 「潔癖刑事」シリーズの三作目。 モノはあるべきところにあるべき形で。 バランスを過剰に重要視する、警視庁捜査一課の田島。 そして、帰国子女で、傍若無人の女刑事、…

「日本をバージョンアップする」が口癖、本気で国を守ろうとする男の物語、新シリーズ始動。榎本憲男さんの「DASPA 吉良大介」を読む。

DASPA 吉良大介 (小学館文庫) 作者:憲男, 榎本 発売日: 2020/07/07 メディア: 文庫 この作家さんの別のシリーズ、「巡査長」シリーズと リンクしていると知り、手に取った。 主人公は、警察庁警備局出身の、エリート官僚、 吉良大介。 テロなど、国家の緊急…

ミステリーか、ホラーか、それともファンタジー?若竹さん流、不条理な世界への招待状。若竹七海さんの「八月の降霊会」を読む。

八月の降霊会 (角川文庫) 作者:若竹 七海 発売日: 2016/02/25 メディア: Kindle版 結末に到達して、どう、捉えたらいいんだろうと、うなってしまった。 二十年以上前の作品。 昔、読んだ気はするのだが…。 降霊、甦る死者…、ミステリーとして落としどころを…

相変わらず、生真面目で、天然(?)ポイ薬剤師ミステリー、第2弾。塔山郁さんの「甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理」を読む。

甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理 (宝島社文庫) 作者:塔山郁 発売日: 2020/05/09 メディア: Kindle版 お仕事ミステリー、薬剤師シリーズの二作目。 薬剤師が主人公となるミステリーは、これまで、 あったのか、なかったのか。 身近なようでそうでも…

死者が蘇る病院…、天才科学者、最上友紀子、再び。中村啓さんの「SCIS 科学犯罪捜査斑 II~天才科学者・最上友紀子の挑戦~」を読む。

SCIS 科学犯罪捜査班II~天才科学者・最上友紀子の挑戦~ (光文社文庫) 作者:中村 啓 発売日: 2020/06/26 メディア: Kindle版 科学の絡む事件を扱う、科学犯罪捜査斑(SCIS)シリーズの二作目。 同じ病院で、死亡した人間が四人も生き返る、 「自分は死んで…

サニワとして、仙龍の悪しき因縁を断ち切ろうと覚悟を決める春菜、感動モノです。内藤了さんの「怨毒草紙 よろず建物因縁帳」を読む。

怨毒草紙 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ) 作者:内藤了 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 「よろず建物因縁帳」シリーズも、もう七作目。 今作は、仙龍を始めとする鐘鋳建設の男たちの活躍が、 少々、地味だったこと、 春菜の天敵、「パグ」こと、長…

犯人が仕掛けるネットの罠、逃れることはできるのか…。伊兼源太郎さんの「見えざる網」を読む。

見えざる網 (角川文庫) 作者:伊兼 源太郎 発売日: 2015/09/25 メディア: Kindle版 サスペンス、ハードボイルド、そして、 幼い時を共有した若者の青春小説(?) と、多くの要素が盛り込まれている。 中盤で、黒幕の見当はつき、 黒幕登場のあたりから、少々…