相変わらず、生真面目で、天然(?)ポイ薬剤師ミステリー、第2弾。塔山郁さんの「甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理」を読む。
お仕事ミステリー、薬剤師シリーズの二作目。
薬剤師が主人公となるミステリーは、これまで、
あったのか、なかったのか。
身近なようでそうでもない職種であるから、
なかなか、興味深い。
よくぞ、取り上げてくださったと。
四編が収録されている。
毒は薬にもなり、薬は毒にもなる。
専門家の話は、面倒くさがらずに、しっかり聞くべきだと、
いまさらのように思う。命にかかわることだから。
ところで、毒島さんと爽太の仲が、進展しそうでしない。
だが、毒島さんの中では、爽太の占める領域が、
徐々にだが、増えていっているような気がする。
毒島さんが、医者でも、薬でも治せない、恋心というものを抱く、
そしてそれに気づくのはいつになることやら…。