唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

お台場のレストランで、東京湾の豪華客船で、人をゾンビ化し、人を喰らう怪物にする新種ウイルスが…。女刑事と海上保安官は、人類を守れるのか。吉川英梨さんの「感染捜査」を読む。

感染捜査 作者:吉川 英梨 光文社 Amazon パニック映画、ホラー映画、スプラッター映画、ゾンビ映画を、 丸ごと見ているよう。 スリル、サスペンス、ヒリヒリ感、満載。 主人公である、女刑事、天城由羽のキャラは、 好き嫌いが、はっきり分かれるかもしれな…

開署セレモニーを目の前にした新設の警察署に、一体、何が起こる?元白バイ隊員が、再び白バイにまたがり…。松嶋智左さんの「開署準備室 巡査長・野路明良」を読む。

開署準備室 巡査長・野路明良(祥伝社文庫) 作者:松嶋智左 祥伝社 Amazon 開署を目前にした姫野警察署。 その準備のため集められた準備室のメンバーの活躍が描かれる。 開署の準備に余念がない準備室だが、 しばらくは、事件が起こるわけでもない。 ただ、所…

天気予報が嫌いなお天気お姉さんと探偵の、不可思議なコンビ。キャスターなのに、仏頂面…。伊与原新さんの「蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理」を読む。

蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex) 作者:伊与原 新 新潮社 Amazon 探偵とお天気キャスターのコンビ。 珍しい設定、かもしれない。 探偵登場と言っても、ガチのハードボイルドでは、ない。 (淡く、可愛らしい装丁を見ただけ…

「博士崩れ」の女刑事、沢村依里子が、警察官という職に迷いながら、事件に真っ向から取り組む。伏尾美紀さんの「北緯43度のコールドケース」を読む。

北緯43度のコールドケース 作者:伏尾美紀 講談社 Amazon 誘拐された女児が数年たってから、 遺体となって発見されるという事件。 誘拐犯は死亡、死体遺棄も、犯人が分からないまま、 暗礁に乗り上げる。 一人の、少々変わった経歴を持つ女刑事、沢村依里子…

路に落ちている「たすけて」と書かれたメモ、行方不明の女子中学生…、相変わらず、お草さんの周りは騒がしい…。吉永南央さんの「月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ」を読む。

月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ 作者:吉永 南央 文藝春秋 Amazon お草さんを知らない人々は、彼女を「お節介婆さん」だと思うのだろう。 だが、彼女のちょっとした「お節介」が、人を救い、 人と人との絆を強めもする。 そんなお草さんの物語、「紅雲町珈琲屋…

安定感と安心感。今回は、光崎に宛てた奇妙な脅迫文に、県警も法医学教室も振り回されることに。中山七里さんの「ヒポクラテスの悔恨」を読む。

ヒポクラテスの悔恨 法医学ミステリー「ヒポクラテス」 作者:中山七里 祥伝社 Amazon 重く切ない物語を読んだ後は、やっぱり、 こういう、シリーズものが、想像通りの、というか、 期待通りの筋立てとキャラたちの動きで、安心して読めていい。 「ヒポクラテ…

アサヒとユウヒが犯した罪は、そして、その罰は…。「軽薄な」お巡りさん、狩野の活躍がまた、見られる?降田天さんの「朝と夕の犯罪」を読む。

朝と夕の犯罪 作者:降田 天 KADOKAWA Amazon はるか昔から、連綿と続く人の悪意。 親子だからか、親子であることが、その悪意を呼ぶのか。 それなら、動物のように、そして悪意が生まれる前に、 その絆を断ち切るべきなのではないか。 虐待の連鎖。虐待で塗…

正式に警官として、東京駅おもて交番に配属された恵平だが、交番前で通り魔殺人の犯人と格闘する羽目に…。内藤了さんの「EVIL 東京駅おもてうら交番」を読む。

EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫) 作者:内藤 了 KADOKAWA Amazon 「東京駅おもてうら交番」シリーズの五作目。 うら交番の世界で、永田が泥沼にはまっていく様子、 そして、おもて交番の世界で発生する通り魔殺人と、憑き物殺人。 いよ…