唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

柴田哲孝

暗い生い立ちを持つ犯人と片倉の対決が…。柴田哲孝さんの「野守虫」を読む。

野守虫(のもりむし) 作者:柴田 哲孝 光文社 Amazon 「刑事・片倉」シリーズの四冊目。 このシリーズではお馴染み。 旅情と、そして、警察小説の醍醐味、両方を味わえる。 今回は、飯田線を行く旅で、 旅と事件の終着駅は天竜峡である。 ある事件で拘留中に脱…

老人の孤独死が数十年前の殺人につながる…、そして、一人の女の悲しい過去を片倉が追う。柴田哲孝さんの「黄昏の光と影」を読む。

黄昏の光と影 (光文社文庫) 作者:柴田 哲孝 発売日: 2016/02/09 メディア: 文庫 この作家さんの作品を、続けざまに読んでいる。 先日読んだ「赤猫」から戻る、片倉シリーズの一作目。 「赤猫」もそうだったが、このシリーズは、 現在の事件が過去の事件に繋…

伯父の死は本当に、自殺なのか…。私立探偵と酒と女と殺人と。柴田哲孝さんの「渇いた夏」を読む。

渇いた夏 (祥伝社文庫) 作者:柴田 哲孝 発売日: 2010/07/23 メディア: 文庫 殺人、酒、女。。。 そして、タイトルの「渇いた…」ときたら、もう、 ハードボイルドのおぜん立ては整った、という感じ。 物事を枠の外から眺めるような、主人公、神山健介の性格も…

定年を目前にした刑事が、二十年前の放火殺人の真相に迫る。柴田哲孝さんの「赤猫 刑事・片倉康孝 只見線殺人事件」を読む。

赤猫: 刑事・片倉康孝 只見線殺人事件 (光文社文庫) 作者:哲孝, 柴田 発売日: 2019/12/10 メディア: 文庫 地味だが読み応え十分の作品である。 定年を目前にして閑職に回った刑事が、 昔手掛け、未解決のままの事件を掘り起こす。 所轄、石神井署の刑事、片…