唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

大崎梢

「袖すり合うも他生の縁」。新宿のバスターミナルから出ていく人、帰ってくる人。人との出会いって、ホント、不思議。大崎梢さんの「バスクル新宿」を読む。

バスクル新宿 作者:大崎 梢 講談社 Amazon 舞台は、新宿の大規模バスターミナル。 (あそこ、だよね、南口の) 新宿から出ていく人、新宿に向かう人、 バスに乗り合わせた乗客や、ターミナルに居合わせた人々が関わる、 ちょっとした出来事や、事件。 駅や、…

小学生、中学生、高校生の女の子たちが、過去の殺人事件に関わっていく…。ほんわかミステリーと思いきや。甘いお菓子の中に隠されているのは、苦い…?大崎梢さんの「さよなら願いごと」を読む。

さよなら願いごと 作者:大崎 梢 光文社 Amazon 悪意のあの字もなさそうな装丁。 この作家さんの持つ、ふんわり、柔らかで、温かみのある これまでの作品の雰囲気にぴったり、と、思いはするのだが、 人生の苦味だって、そして、悪意さえも存在する。 第一話…

大崎梢さんの「よっつ屋根の下」を読む。

家族の再生物語ともいえる作品。 大崎梢さんの作品は結末が温かく、「そうだよね」と 納得させられる読後感。 そういう意味では、この作品にも裏切られない。 大きな障害に翻弄された後の家族の在り方を 考えさせられる。 父の転勤で、普通に暮らしていた家…

大崎梢さんの「スクープのたまご」を読む。

「記者のたまご」ではなく、「スクープのたまご」とは…。 大手出版社、千石社のPR誌に配属された日向子だったが、 2年ほどしてゴシップ記事満載の週刊誌に異動する。 以降、実にシビアで過激な週刊誌の取材仕事に立ち向かわざるを得なくなる。 悲惨な事件の…

大崎梢さんの「本バスめぐりん。」を読む。

この作家さん、やはり、うまいなと思う。 特に、本や図書館がテーマだから、もう、 面白がる気マンマンで、読み始め、あっという間に読んでしまった。 司書の若い女性のほうが主人公かと思いきや、 会社を退職して、第二の人生として、移動図書館「本バス め…