唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人が隠す、心の奥底をどうしても、暴かざるを得ない。これは、癖なのか、性なのか。とんでもない探偵、みどりの、あくまでも苦い五つの物語。逸木裕さんの「五つの季節に探偵は」を読む。

五つの季節に探偵は (角川書店単行本) 作者:逸木 裕 KADOKAWA Amazon 装丁のホンワカとした雰囲気にだまされた。 悪い意味での裏切りでは、ない。 高校生から社会人へ。探偵の素質を持ったみどりが、 本当に探偵になって、仕事をこなしていく過程、 これは、…

型破りだが凄腕、大胆かつ緻密、特許侵害問題に立ち向かう女性弁理士、ニュー・ヒロイン登場。南原詠さんの「特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来」を読む。

特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来 作者:南原詠 宝島社 Amazon 弁理士という職業も、そして、特許というものに関しても、 全くと言っていいほど、知識がない。 それに、Vチューバ―に関しても。 仕掛けた罠にしたって、 知識があれば、もっと、楽しめたのか…

刑事たちの地道な捜査が始まる。女子大生の殺人事件が冤罪事件へ、そして少女たちの闇が…。穂高和季さんの「警視庁殺人犯捜査第五係 少女たちの戒律」を読む。

警視庁殺人犯捜査第五係 少女たちの戒律 (小学館文庫 ほ 14-1) 作者:穂高 和季 小学館 Amazon 正統派の刑事の物語といった感じ。 警視庁殺人犯捜査第五係の辻岡警部補を中心として、 ストーリーは展開する。 「筋読みの天才」でもなく、強運の持ち主でもなさ…

絶望していく子どもの物語、読み進めるにつれ、辛さが増す。だが、現実は、もっと残酷。天祢涼さんの「希望が死んだ夜に」「あの子の殺人計画」を読む。

希望が死んだ夜に (文春文庫) 作者:天祢 涼 文藝春秋 Amazon あの子の殺人計画 (文春e-book) 作者:天祢 涼 文藝春秋 Amazon 子どもたちが絶望し、死を選ぼうとする社会は、絶対変だと、 誰しも思ってはいるが。 現実の社会で、連日のように、小さい子の虐待…

いよいよ、完結。人を殺す悪夢とは、そして、フロイトが追い続けてきた謎は…?内藤了さんの「夢探偵フロイト ナイトメアの殺人実験」を読む。

夢探偵フロイト ナイトメアの殺人実験 (小学館文庫 C な 2-5 キャラブン!) 作者:内藤 了 小学館 Amazon シリーズ、完結。 「よろず建物因縁帳」シリーズ、そして、この「フロイト」シリーズと、 立て続けに完結した。 フロイトが追いかけ続けてきた、人を殺…

映画とは違う、結末を楽しめる。伝染するのは…。長崎尚志さんの「キャラクター」を読む。

キャラクター (小学館文庫) 作者:長崎尚志 小学館 Amazon 映像が先か、小説が先か。 ワタシは、映画を先に見た後で、 小説も書かれていると知った。 好きな作家さんで、おまけに、 「ほぼ映画と設定は同じだが、ストーリーは 大きく異なっている」という、作…

警視庁の底で、怪異の「処理」を行う異能の面々。新シリーズの始まりだ。内藤了さんの「桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ」を読む。

桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ) 作者:内藤了 講談社 Amazon この作家さんの新シリーズ(?)で、 期待大のところであったが。 初回から、登場人物のキャラが濃いのもそうだが、 幽霊、怪異、妖怪、因縁。。。盛りだくさんで、 とっちらかって…