唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

松嶋智左

開署セレモニーを目の前にした新設の警察署に、一体、何が起こる?元白バイ隊員が、再び白バイにまたがり…。松嶋智左さんの「開署準備室 巡査長・野路明良」を読む。

開署準備室 巡査長・野路明良(祥伝社文庫) 作者:松嶋智左 祥伝社 Amazon 開署を目前にした姫野警察署。 その準備のため集められた準備室のメンバーの活躍が描かれる。 開署の準備に余念がない準備室だが、 しばらくは、事件が起こるわけでもない。 ただ、所…

今度は、新米刑事時代に逆戻り。凪子の熱く、初々しい活躍、これもまたいい。松嶋智左さんの「貌のない貌 梓凪子の捜査報告書」を読む。

貌のない貌 梓凪子の捜査報告書 作者:松嶋智左 講談社 Amazon 一度、気に入った作家さんの作品を読みつくす。 というわけで、続けざまに。 「虚の聖域」の続編。 当然、探偵、梓凪子のその後の物語なのかと思ったが、 なんと、新人刑事時代のエピソード。 こ…

「やらかし」て警官を辞め、探偵になった凪子。不仲の姉から、息子の転落死の真相を探ってくれと依頼されるのだが…。松嶋智左さんの「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」を読む。

虚の聖域 梓凪子の調査報告書 作者:松嶋 智左 講談社 Amazon 「調べつくすのが、私の流儀」と言い切る。 流儀をうんぬんするのは、もはや、ハードボイルドだ。 この作品は、主人公の梓凪子が探偵であるということばかりでなく、 皮肉たっぷりの言い回しや、…

次の異動先は、小さな町の警察署。女副署長は、十八年ぶりの殺人事件に挑む。松嶋智左さんの「女副署長 緊急配備」を読む。

女副署長 緊急配備 (新潮文庫) 作者:松嶋 智左 新潮社 Amazon ある作品が気に入って、その続編が出ているなら、 やはり、読むのが当然。 そして、その作家さんを読みつくすのも…。 ま、期待値が高くなって、 肩透かしをくらう場合もあるが。 そして、この「…

台風接近、警戒態勢の警察署内で、警官の刺殺体が発見される。犯人は署内の人間か?女副署長、田添が意地をかけた捜査に…。松嶋智左さんの「女副署長」を読む。

女副署長(新潮文庫) 作者:松嶋智左 新潮社 Amazon 面白かった。 前に読んだ、この作家さんの作品、「匣の人」とは がらりと、趣が異なっていたのにはおどろいた。 だが、「匣の人」の浦も、こちらの主人公となる、 女副署長、田添杏美も、芯が一本、スッと…

交番という「匣」の中に描かれる人間模様。地味な物語だが、後から心にしみてくる。松嶋智左さんの「匣の人」を読む。

匣の人 作者:松嶋 智左 光文社 Amazon 交番巡査の生活が、淡々と綴られている。 この作家さんの初読み。 ヒリヒリ感は少ないかもしれないが、 読みやすかった。 主人公は、刑事課から地域課の交番勤務に異動した浦貴以子。 彼女が指導役となる新米警官、澤田…