唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

横関大さんの「偽りのシスター」を読む。

楠見和也は、事件の容疑者であり元警官の甲斐を射殺してしまうが、 後輩の野口を身代わりにすることを強制され、受け入れてしまう。 その時から、和也は良心の呵責に苛まれ、苦悩する。 平凡なサラリーマンの兄、太一はリストラにあうが、 それを和也になか…

羽田圭介さんの「盗まれた顔」を読む。

見当たり捜査官。 最近、この設定が登場する作品をよくみかける。 見当たり捜査官は通常の捜査をしない。数百人という指名手配犯の顔を記憶し、 街を歩きながら、手配犯を見つけ逮捕する。その繰り返しだ。 だから、コツコツ調べ、推理し、犯人を追い詰める…

東直己さんの畝原シリーズ「熾火」「墜落」を読む。

大好物の、バツ一、子持ちの私立探偵、畝原シリーズだが、中でも「熾火」が大好きだ。 畝原は、ある晩、血だらけのTシャツを1枚だけ着た、幼児にも見える女の子を保護する。 彼女は戸籍を持たず、ずっと段ボール箱の中で虐待を受けてきた。そして、 腎臓を1…

森谷明子さんの「花野に眠る 秋葉図書館の四季」を読む。

「れんげ野原のまんなかで」に続く秋庭市立図書館物語の2作目。 5つの短編で構成されているが、それぞれのストーリーはつながっている。 新人司書の今居文子を中心に、物語は進んでいく。 児童書がたっぷり紹介され、本好き、図書館好きにはたまらない。 土…

吉永南央さんの「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」を読む。

紅雲町珈琲屋シリーズの4作目。 雨の日、いわくありげな男が落とした手紙のようなものを拾おうとし、 黒い外車にひかれそうになったお草さん。その時、誤って電器屋の 店先にあったマスコットを倒してしまう。 その弁償を迫られたり、商店街の改装問題に巻き…