唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

時代小説を読むたびに、蕎麦が食べたくなってくる…。

鬼平犯科帳(一): 1 作者:池波 正太郎 文藝春秋 Amazon 御宿かわせみ (文春文庫) 作者:平岩 弓枝 文藝春秋 Amazon 時代小説を読んでいると、無性に蕎麦が食べたくなる。 よく出てくるんだわ。登場人物が蕎麦屋で蕎麦を食べるシーンが。 また、蕎麦屋を商売…

なりすまし刑事と元マル暴刑事がコンビを組んで、それぞれの過去と対決。二人の行く末が、とっても気になる…。加藤実秋さんの「警視庁アウトサイダー」を読む。

警視庁アウトサイダー (角川文庫) 作者:加藤 実秋 KADOKAWA Amazon なりすまし刑事と、飛ばされてきた元マル暴担当刑事がコンビを組んで、 それぞれが抱えた過去の因縁に立ち向かう、そんなストーリー。 軽いノリの刑事モノと思いきや、過去の事件も重そうで…

安心、安定のシリーズもの。「白バイガール」の四作目。木乃実のチームに加入した新人クンは…。佐藤青南さんの「白バイガール 最高速アタックの罠」を読む。

重いストーリーに、どうしても手が伸びないときは、 馴染みあるシリーズものを選んでしまう。 見慣れた登場人物や、ストーリー展開ほど、 安心できるものはない。 裏切られる心配もない。 というわけで、「白バイガール」シリーズの第四作目。 木乃実と川崎…

人の心の奥には、自分でも飼いならせない魔物が潜んでいるのかも、しれない。高学歴、有名企業に働く女たちが辿り着いた処は…。前川裕さんの「魔物を抱く女 生活安全課刑事・法然隆三」を読む。

魔物を抱く女 生活安全課刑事・法然隆三 (新潮文庫) 作者:前川 裕 新潮社 Amazon 人の業の物語、なのか、 それとも、闇を内に抱く特定の人の話なのか。 連続殺人、デリヘル嬢、特異な性癖…、 これだけの材料が揃っているから、さぞや、おどろおどろしく 展開…

筋読みに長けた刑事、「ヨミヅナ」。今回の事件は、DNA鑑定に隠されたワナ。難解な事件を、どう読み解く?田村和大さんの「操る男 警視庁捜査一課・ヨミヅナ」を読む。

操る男 警視庁捜査一課・ヨミヅナ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:田村 和大 宝島社 Amazon 「ヨミヅナ」シリーズの二作目。 筋読みの天才、飯綱警部補が、事件の真相に迫る。 天才的なひらめき、というよりは、どちらかというと、 事実を基に…

手が語る言葉、ろう者一人ひとりに、それぞれの事情がある。一つひとつに真摯に向き合おうとする、荒井が関わる四つの物語。丸山正樹さんの「慟哭は聴こえない(デフ・ヴォイス)」を読む。

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス) 作者:丸山 正樹 東京創元社 Amazon 「デフ・ヴォイス」シリーズの三冊目。 四編が収録されている。 相変わらず、心に染み入る作品だった。 特に、刑事、何森が登場し、中心となって動く 第三話の「静かな男」が、心に刺さ…

少女おりんと「お化けさん」たちとの温かい交流、「悪意」に立ち向かう勇気に、心がほろほろ…と。宮部みゆきさんの「あかんべえ」を読む。

あかんべえ(上) (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon あかんべえ(下) (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon 何か、とてつもなく悲しいことが起こったとき、 そこからの逃げ場となるのが、ワタシの場合、小説。 例えば、池波正太郎さん、…

組織からはみ出した刑事、何森が、弱者が関わる事件を、一人黙々と追いかける。丸山正樹さんの「刑事何森 孤高の相貌」を読む。

刑事何森 孤高の相貌 作者:丸山 正樹 東京創元社 Amazon 先日まで読んでいた「感染捜査」が動であるとしたら、 こちらは、静。 良くも悪くも、クセの強い刑事が、 何かに引っ張られるように、捜査を進める。 「デフ・ヴォイス」シリーズの脇役だった刑事、何…