時代小説を読むたびに、蕎麦が食べたくなってくる…。
時代小説を読んでいると、無性に蕎麦が食べたくなる。
よく出てくるんだわ。登場人物が蕎麦屋で蕎麦を食べるシーンが。
また、蕎麦屋を商売にしている岡っ引きや、密偵も多い。
何といっても、池波正太郎さんの「鬼平」、
料理屋や居酒屋の話もよく出てくるが、やはりメインは蕎麦だろう。
張り込みは蕎麦屋の二階で、「淡雪蕎麦」とか、
「あられ蕎麦」なんていうのを、うまそうに食べている。
蕎麦ではないが、「一本饂飩」なんてのも、あったな。
ま、池波さんの小説には、蕎麦以外に、食べてみたい、
作ってみたいと思わせる「食い物」が、ふんだんに出てくる。
根深汁とか、大根と浅蜊の鍋とか、浅蜊のぶっかけとか…。
で、蕎麦に戻って。
平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」では、「鬼平」ほど、
蕎麦を食べる場面は多くはないが、岡っ引きの長助が、蕎麦屋の主人だ。
蕎麦屋と言えば、宮部みゆきさんの「ぼんくら」シリーズに登場する
岡っ引き茂七の手下、政五郎も蕎麦屋を営んでいる。
そうなると、どこの蕎麦屋の蕎麦が、一番おいしいのかなと、
余計なことも思ってしまう。
あぁ、また、蕎麦が食べたくなってきた…。