唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

生真面目な薬剤師、毒島さんシリーズ。今回は、コロナのお話も…。塔山郁さんの「毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理」を読む。

毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理 (宝島社文庫) 作者:塔山郁 発売日: 2021/01/08 メディア: Kindle版 生真面目すぎるほど生真面目、だが、優しさが垣間見える 薬剤師、毒島さんシリーズの三作目。 ちょっと前に、病院薬剤師が主人公のドラマをや…

今度は、公安に追っかけられる、修司、鑓水、相馬の三人。スクランブル交差点で死んだ老人の行動の意味は…。太田愛さんの「天上の葦」を読む。

天上の葦【上下 合本版】 (角川文庫) 作者:太田 愛 発売日: 2019/11/21 メディア: Kindle版 修司、鑓水、相馬シリーズの三作目。 このシリーズの醍醐味は、「追っかけっこ」だ。 警察、殺し屋、公安といったものから、逃げて、逃げて、逃げまくる。 だが、た…

三十年以上前の冤罪事件、二十三年前の夏の失踪、そして現在の少女失踪が結びついたとき…。太田愛さんの「幻夏」を読む。

幻夏 (角川文庫) 作者:太田 愛 発売日: 2017/08/25 メディア: Kindle版 修司、鑓水、相馬に、また、どうしても会いたくなって。 事件の様相が二転、三転する様は、前作と同様。 次に何が来るかと思う分、楽しみが倍増する。 人生は、時として、他人の思惑で…

殺し屋に命を狙われながら、三人は真相を追う…、「通り魔殺人」の真の意味は…。太田愛さんの「犯罪者」を読む。

犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫) 作者:太田 愛 発売日: 2017/01/25 メディア: Kindle版 クセの強い、一匹狼の刑事あるいは探偵が、 真相を追うストーリーもいいけれど、 ニワカのチームが一つになって、動き回る物語は、 チームの関係性がどんどん濃密にな…

通信指令室にかかって来た通報だけで、事件を解決?新しい「安楽椅子探偵」モノ。佐藤青南さんの「お電話かわりました名探偵です」を読む。

お電話かわりました名探偵です (角川文庫) 作者:佐藤 青南 発売日: 2020/12/24 メディア: Kindle版 Z県警通信指令室の女性警官、君野いぶきが名探偵役をつとめるのだが、 視点として話を進めるのは、いぶきの隣に座る、 後輩の早乙女廉。 110番に掛かって来…

異端の巡査長、真行寺。今度の相手は、コロナ禍?…、榎本憲男さんの「インフォデミック 巡査長 真行寺弘道」を読む。

インフォデミック 巡査長 真行寺弘道 (中公文庫) 作者:榎本憲男 発売日: 2020/12/28 メディア: Kindle版 クセモノの巡査長、真行寺が活躍するシリーズの五作目。 毎回、政治や社会情勢の旬をテーマにしているが、 今回は、真っただ中のコロナ禍。 巨悪という…