唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

近藤史恵

心が温まる、ばかりではない。犬と暮らすには、それなりの覚悟が必要…。近藤史恵さんの「シャルロットのアルバイト」を読む。

シャルロットのアルバイト 作者:近藤 史恵 光文社 Amazon 元警察犬、「シャルロット」シリーズの二冊目。 ペットを巡る、日常の、軽い、軽い謎解きで、 相変わらず、読みやすい。 でも、内容は、軽いばかりではない。 ペットも、生き物であるという大前提は…

ジビエ料理のシェフと、不器用なハンターとの友情と、そして、命の物語。近藤史恵さんの「みかんとひよどり」を読む。

みかんとひよどり (角川書店単行本) 作者:近藤 史恵 発売日: 2019/02/27 メディア: Kindle版 いつものように読みやすく、それでも、 さまざまなものを心に残してくれる作品。 ミステリーというよりは、食を通して、 暮らし方や、生き方、人との付き合い方を…

世界の旅に出られない今、各国のスイーツを堪能、ついでにホンワカ気分も味わって…。近藤史恵さんの「ときどき旅に出るカフェ」を読む。

ときどき旅に出るカフェ 作者:近藤史恵 発売日: 2017/07/28 メディア: Kindle版 コージーミステリーというジャンルに入るのだろうが、 もっと軽めな感じ。 なにしろ、十編も収録されていて、すごく得した気分になる。 この作家さんの作品、「ビストロ・パ・…

ぶきっちょな性格の智美が選んだのは、飼い主と暮らせなくなった老犬の最後を看取る仕事だった…、近藤史恵さんの「さいごの毛布」を読む。

さいごの毛布 (角川文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2016/10/25 メディア: Kindle版 人と、ぶきっちょな付き合い方しかできない主人公、智美の 再生の物語である。 と同時に、事情があって「犬生」の最後を、 飼い主と共に過ごすことができなくなった 老犬たち…

立ち止まっていた心が動き出す…、きっかけは、祖母から頼まれた、歌舞伎を観劇するというバイトだった。近藤史恵さんの「歌舞伎座の怪紳士」を読む。

歌舞伎座の怪紳士 (文芸書) 作者:近藤史恵 発売日: 2020/01/29 メディア: 単行本 心に傷を負い、立ち直ることもままならない主人公が、 あることをきっかけに、顔を上げ、前へ向いて歩くことができるようになる。 いわゆる、再生の物語。 再生の物語は心地よ…

心のこもったおいしい料理と、心をほっこりさせてくれる謎解きを…。近藤史恵さんの「ヴァン・ショーをあなたに」と「マカロンはマカロン」を読む。

ヴァン・ショーをあなたに 〈ビストロ・パ・マル〉 (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2015/02/27 メディア: Kindle版 マカロンはマカロン (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2020/07/30 メディア: 文庫 この作品は、「タルト・タタンの夢」に続く…

毎日でも通いたくなる、そんな店、「パ・マレ」。そのシェフ、三舟が客に披露するのは料理と、そして謎解きと。近藤史恵さんの「タルト・タタンの夢」を読む。

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 発売日: 2014/04/27 メディア: 文庫 事件とも呼べない小さな出来事。 でも、そのもつれた糸をほぐすことによって、 人の人生が大きく変化する。 そのきっかけを作るのが、 ビストロ「パ・マル」の三舟シェ…

近藤史恵さんの「シャルロットの憂鬱」を読む。

シャルロットの憂鬱 作者: 近藤史恵 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る もう、はるか昔の話。 高校生の頃、家にマルチーズの子犬がやってきた。 真っ黒な瞳で私たちをじっと…

近藤史恵さんの「わたしの本の空白は」を読む。

ある意味、恐ろしい物語だ。 目覚めると、そこは見知らぬ病室。 主人公、三笠南は、記憶をなくしていた。 そして、夫だという男が病室を訪れる。 夫に連れられて戻った家では、義母、義姉が、 思わせぶりな態度をとる。 誰も信じられないなかで、妹の存在だ…

近藤史恵さんの「狼の寓話 南方署強行犯係」を読む。

変わり者だが切れ者の刑事と、新米刑事のコンビものはかなり多い。 このシリーズもその一つ。 少々扱いづらい女刑事、黒岩とコンビを組まされたのが、 南方署刑事課に配属されたばかりの會川圭司。 初出勤の日に臨場した殺人事件の現場で失神、おまけに大事…