唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

鬼と陰陽師のコンビ、ひとまず完結、次回は、いよいよ新シリーズへ。田中啓文さんの「オニマル 異界犯罪捜査斑 鬼刑事VS殺人鬼」を読む。

オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼 (角川ホラー文庫) 作者:田中 啓文 発売日: 2014/06/20 メディア: Kindle版 オニマルシリーズの三作目、そして、とりあえずの完結だそうだが、 新シリーズへの導入でもある。 陰陽師と鬼のコンビという、ぶっとび設…

次郎が抱える問題も、一応、ケリが…。竹村優希さんの「丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。5」を読む。

丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。5 (角川文庫) 作者:竹村優希 発売日: 2019/08/23 メディア: 文庫 時々、せつなく、時々、怖く、時々、ハラハラする このシリーズも、もう五作目。 今回は、いよいよ、次郎の兄、一哉の一件が決着する。 主人公のキ…

主夫業に専念する父親と、十代の娘のほんわか、(ためになる)、おうちミステリー…。門井慶喜さんの「人形の部屋」を読む。

人形の部屋 (創元推理文庫) 作者:門井 慶喜 発売日: 2014/05/11 メディア: 文庫 かつては、旅行会社で優秀な企画担当社員だったが、 今は主夫業に専念する父親、八駒敬典と、その娘、つばさの 二人が中心となって展開していくおウチミステリー。 (敬典は、”…

闇の医療、臓器売買。厳しい現実の前に、正義はもろく砕け散るのか。犬養シリーズ第五弾。中山七里さんの「カインの傲慢」を読む。

カインの傲慢 (角川書店単行本) 作者:中山 七里 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 犬養刑事シリーズの五作目。 このシリーズでは、正解の出ないテーマが目立つように なってきた。 今回は、臓器移植と貧困。 事実だけを一つひとつ積み上げ、 謎を解明…

連続バラバラ殺人に見立て、謎だらけなのに、ギャグやおふざけ満載、こんな探偵モノって、アリ?霞流一さんの「フォックスの死劇」を読む。

フォックスの死劇 (角川文庫) 作者:霞 流一 発売日: 2013/07/17 メディア: Kindle版 この手のジャンルを、バカミスと呼ぶのだそうな。 バカバカしさは、ギャグや、主人公の口から次々に飛び出す戯言に、 集約されている。 登場人物の名から店の名、地名、そ…

探偵役のおあばあちゃん、ひとクセもふたクセもありそうな…。蒼井上鷹さんの「お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常」を読む。

お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常 (角川文庫) 作者:蒼井 上鷹 発売日: 2016/04/23 メディア: Kindle版 郊外に建つマンション、「アーバン歌川」が舞台。 住民のおばあちゃんが探偵役となって、 各家庭の秘密に迫ったり、謎を解き明かしていく連…

超イケメンだが、「怪異」に関しては、超残念になる変人、高槻准教授と大学生・尚哉のコンビが心温まる。澤村御影さんの「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」を読む。

准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫) 作者:澤村 御影 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 テンポの良い、軽快なミステリー。 構えずに読めるところがいい。 怪異現象は、人の手によるものなのか、 それとも、人であらざるものによるもの…

相も変わらず、温かで、明るい堀田家でした…。小路幸也さんの「イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン」を読む。

イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン 作者:小路 幸也 発売日: 2020/04/24 メディア: 単行本 お馴染みの堀田家の物語も、もう十五作目。 いつもながらの、堀田家の春夏秋冬が描かれる。 ちょっとした、事件とも呼べないことが起こり、 堀田家の面々の、思…

いつものように好奇心旺盛で、元気なオジサマたち…。加藤実秋さんの「メゾン・ド・ポリス5 退職刑事と迷宮入り事件」を読む。

メゾン・ド・ポリス5 退職刑事と迷宮入り事件 (角川文庫) 作者:加藤 実秋 発売日: 2020/05/22 メディア: Kindle版 シリーズの五作目ともなると、安定感があるし、 すでに、登場人物の魅力にどっぷりつかっているので、 す~っと、物語に入り込める。 様々な…

中2女子の、青春ミステリーかと、油断した。こんな結末って…。若竹七海さんの「クールキャンデー」を読む。

クール・キャンデー (祥伝社文庫) 作者:若竹 七海 発売日: 2000/10/01 メディア: 文庫 主人公の視点で、独白のような形式で進む物語は苦手だ。 主人公の思考に支配、コントロールされるような気がするから。 本の装丁からくる印象、そして、 主人公が中学二…