唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

相変わらず鋭いエンマ様だが、最終話で稀代のサイコパス、楠木が現れ…。佐藤青南さんの「ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻」を読む。

ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:佐藤 青南 発売日: 2020/03/12 メディア: 文庫 エンマ様の前で、嘘をつき通せた犯罪者はいない…。 というわけで、楯岡絵麻シリーズの八作目。 四編を収めた連作モノだ。 …

惨殺された姉の顔を張り付けているオンナ刑事、レイカ…。樹のえるさんの「レイカ 警視庁刑事部捜査零課」を読む。

レイカ 警視庁刑事部捜査零課 (メディアワークス文庫) 作者:樹 のえる 発売日: 2015/02/05 メディア: Kindle版 ただの刑事モノなのか、はたまたオカルトものなのか…。 文体は、少々つっかえ気味、ストーリーはぶっ飛んでいる、ところもあるが、 まあ、面白さ…

高級旅館「銀の鰊亭」で火事があり、焼け跡から四人の遺体が見つかった…。小路幸也さんの「<銀の鰊亭>の御挨拶」を読む。

〈銀の鰊亭〉の御挨拶 作者:小路 幸也 発売日: 2020/02/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 解き明かされない謎がいっぱい残り、 続編ありきのストーリー展開で、 どうも、釈然としなかった。 人の繋がりや、温かさは、この作家さんの作品全般の テーマの…

爆弾を身に付けられ、マラソンさせられた女性が、ゴール目前で爆死…。戸南浩平さんの「炎冠 警視庁捜査一課七係・吉崎詩織」を読む。。

炎冠-警視庁捜査一課七係・吉崎詩織 (中公文庫) 作者:戸南 浩平 発売日: 2020/01/21 メディア: 文庫 女刑事には、よく、頑固で融通のきかない 中年のオッサン刑事が相棒につく。 そういった刑事モノは、最初は、相手を忌々しく思いながら、 そしてギクシャク…

「真犯人の遺体が欲しければ見つけてみろ。さあ、遺体捜しの始まりだ」…。下村敦史さんの「コープス・ハント」を読む。

コープス・ハント 作者:下村 敦史 発売日: 2020/01/31 メディア: 単行本 女性連続殺人鬼、浅沼聖悟は、八人の女性を殺害した罪で裁かれ、 死刑が確定した。 だが結審の場で浅沼は、八件のうちの一件、 水本優香の殺人は自分の犯行ではなく、 自分は真犯人を…

新婚夫婦が手斧で惨殺された。殺害された若妻の口には、結婚式場のパンフレットが押し込まれ…。前川裕さんの「酷 ハーシュ」を読む。

酷: ハーシュ 作者:前川 裕 発売日: 2014/02/21 メディア: 単行本 人の悪意や狂気の塊を描いた作品の多い作家さんなので、 どこに闇の落とし穴があるのだろうかと、 どうしても最初から身構えてしまった。 手斧による凄惨な連続殺人ではあるが、 普通の警察…

自由人の芸術探偵、瞬一郎、叔父の海埜刑事、そして濃いキャラの大癋見警部、個性派が勢ぞろい…。深水黎一郎さんの「エコール・ド・パリ殺人事件」を読む。

エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社文庫) 作者:深水 黎一郎 発売日: 2011/05/13 メディア: 文庫 この作家さんは、先日読んだ「倒叙の四季。。。」が初読みで、 探偵役の海埜とその甥、神泉寺瞬一郎コンビの面白さに惹かれ、 「芸…

不可思議な謎を解き明かす、パントロジストと、その姪、なつみの活躍。樹のえるさんの「パントロジスト 三枝ジョーの終わりなき探求 <上下>」を読む。

パントロジスト<上> ―三枝ジョーの不思議事件ファイル―<パントロジスト> (メディアワークス文庫) 作者:樹 のえる 発売日: 2015/02/05 メディア: Kindle版 パントロジスト<下> ―三枝ジョーの終わりなき探求―<パントロジスト> (メディアワークス文庫) 作者:樹 …

新米警官、桐野を待ち受けていたのは、やる気のない、ごんぞう警官たちだった。だが、彼らの真意は…。佐野晶さんの「ゴースト アンド ポリス GAP」を読む。

ゴースト アンド ポリス GAP 作者:晶, 佐野 発売日: 2019/12/18 メディア: 単行本 「ごんぞう」と呼ばれる、警察官の風上にも置けないような、 やる気のない警官たち。 ごんぞう警官の吹き溜まりともいうべき 神奈川県にある鳩裏交番に配属させられた 新米警…

無自覚霊感女子、澪が配属されたのは、幽霊付き「訳アリ」物件を片づける部署だった…。竹村優希さんの「丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。」を読む。

丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 (角川文庫) 作者:竹村優希 発売日: 2017/10/25 メディア: Kindle版 ライトノベルっぽいが、なかなかに読ませる力を持った 作品だった。 主人公の澪は、無自覚ながら、霊感を持った女子で、 その力を見込まれ、一流…