唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大倉崇裕さんの「警視庁いきものがかり クジャクを愛した容疑者」を読む。

オッサン刑事(現在は刑事ではないが)と 女性警官とのコンビ。 先日読み終えた「噂」と違って、こちらの女性警官は少々オトボケだ。 この作品は、警視庁いきもの係シリーズの4作目。 二人のコンビぶりには磨きがかかり、薄の日本語能力の迷走ぶりは 一段と…

吉永南央さんの「キッズタクシー」を読む。

正当防衛で人を殺してしまった女に、その街はやさしかった…。 木島千春は、AYタクシーに勤務するタクシードライバー。 AYタクシーは、一般業務の他に、子どもの塾や習い事の送り迎えができない 親に代わって送迎する、キッズタクシーを提供している。 千春は…

深町秋生さんの「ドッグ・メーカー 警視庁人事一課観察係 黒滝誠治」を読む。

腐った警察組織にケンカを売る男、黒滝。美しき上司とともに、悪をもって悪を封じる。 悪とは、正義とは、なんて、考える余裕を与えないほど、 ワルがグイグイ迫ってくる。 凄い迫力である。 「警察の警察」と呼ばれる監察の物語。 そうすると、警察内部の不…

樋口有介さんの「猿の悲しみ」を読む。

汚れていようが仕事は仕事。どんなに深い闇を目の当たりにしようと、愛する息子のため。風町サエは、腹式呼吸をして、やり過ごす。 風町サエシリーズの1作目。 続編の「遠い国からきた少年」から先に読んでしまったのだが、 どちらも読みごたえは十分。 殺人…

藤崎翔さんの「神様の裏の顔」を読む。

スッキリ決着、ほっこり結末をお望みの方にはお勧めしませんが、どんでん返し、大いなる騙しにニヤッとできる方にはおススメです! いい人→裏の顔という図式はよくある話だが、 ひねりがあって、予測はつかなかった。 実はこの作品、一度放り投げている。 登…

呉勝浩さんの「蜃気楼の犬」を読む。

「事実をかき集めろ。その上で、すべてを疑え。あらゆる可能性を検討しろ。口に出せ。恥をかけ。事件の解決にお前の苦労も不名誉も関係ない。それが刑事だ。」 やる気も正義感も、少々くたびれてきた、 県警捜査一課のオッサン刑事、番場。 だが、事件現場に…

樋口有介さんの「遠い国からきた少年」を読む。

法律事務所で働くシングルマザー。彼女の仕事は「調査員のようなもの」。裏の汚れ仕事を一手に引き受け、ムエタイを武器に突き進む。 「猿の悲しみ」の続編。 ここに登場する人物たちは、いずれもしたたかで、 クセが強く、あまり可愛げはない。 だが、ワル…