唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今回の因縁の建物は、教会。悪魔と対峙する仙龍チームは、因縁を浄めることができるのか…。内藤了さんの「堕天使堂(サタンのいえ) よろず建物因縁帳」を読む。

堕天使堂 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ) 作者: 内藤了 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/10/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る さてさて、久しぶりの「よろず建物因縁帳シリーズ」。 今回は、どんな悪しき因縁を浄化するのかと、 初めか…

もっと読みたい!「永見緋太郎」シリーズ!!田中啓文さんの「真鍮のむし」を読む。

真鍮のむし (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫) 作者: 田中啓文 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2014/03/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る ぶっ飛んだ作品を続けて読んだ後だからか、 このシリーズに戻ってきてしまう。 という…

バカバカしいけど、投げ出せない、ギャグ満載の…。滝田務雄さんの「和気有町屋南部署 デカは死ななきゃ治らない」を読む。

和気有町屋南部署: デカは死ななきゃ治らない (徳間文庫) 作者: 滝田務雄 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2014/08/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ぶっ飛んだ物語が続く。 まずは、タイトル。 「和気有町屋南部署(わけありやみなべしょ…

「鬼」と戦う姫を、元死刑囚が護る…。鷹樹烏介さんの「ガーディアン 新宿警察署・特殊事案対策課」を読む。

ガーディアン 新宿警察署特殊事案対策課 (宝島社文庫) 作者: 鷹樹烏介 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2018/01/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る まあまあ、正統な警察小説を読み続けていると、 この作品のように、警察小説ではあるが…

首絞め殺人鬼、<ヒロアキ>とは一体、誰?…。森晶麿さんの「毒よりもなお」を読む。

毒よりもなお 作者: 森晶麿 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この作品、エンタメとして、好き嫌いがはっきりと分かれそうだ。 <ヒロアキ>という犯罪者に魅せられた主人公、カウンセラーの千尋…

公安捜査官と捜査一課の刑事が、ニアミスを繰り返し…。宇佐美蓮さんの「W 警視庁公安部スパイハンター」を読む。

W 警視庁公安部 スパイハンター (文春文庫) 作者: 宇佐美蓮 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/07/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 水と油のように、決して交わることのない 公安と捜査一課刑事の二人が、 事件でニアミスを繰り返すたび…

安泰な生活を望み、警察行政職員を目指した女が刑事に…。山邑圭さんの「刑事に向かない女」を読む。

刑事に向かない女 (角川文庫) 作者: 山邑圭 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/01/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る クセの強すぎるオッサン刑事や、相性の悪い同僚と組まされ、 前半は、常に毒づいている気がする。 挙句に、マスコミへ…

誰もが、怪しく思えてくる…。前川裕さんの「コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査」を読む。

コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査 作者: 前川裕 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/08/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「説明臭」が、少々鼻につくが。 この作家さんの作品におなじみの、気味の悪い人物は現れず。 どちらかという…

戦後の混乱期、日米の文化戦争の発端は、ある古書店主の死だった…。門井慶喜さんの「定価のない本」を読む。

定価のない本 作者: 門井慶喜 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/09/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 戦後の混乱期でありながら、人は情熱的であり、 気概を胸に秘めている。 踏みにじられて終わるだけの魂ではないという、 なん…

鳴海、矢代コンビが、殺人現場に残された文書から謎をひもとく…。麻見和史さんの「警視庁文書捜査官」を読む。

警視庁文書捜査官 (角川文庫) 作者: 麻見和史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 文章心理学を専門とする捜査、 面白い設定だ。 ただ、その文章心理学にもう少し、ページを割いてほしかった。…

水面を滑る石は、未来へと跳ね、思いがけない波紋を作っていく…。加納朋子さんの「いつかの岸辺に跳ねていく」を読む。

いつかの岸辺に跳ねていく 作者: 加納朋子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/06/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 心がくつろぐ、ホンワカする物語を読みたいなぁと思ったら、 この作家さんの本を手に取ってしまう。 裏切られない、安心…

人里離れた村の「匣」の中で、老女が口にする予言とは…。今村昌弘さんの「魔眼の匣の殺人」を読む。

クローズド・サークルものの代表作のように、 「そして誰もいなく…」なりはしなかった。 いや、いなくなる人数は予言によって 特定される。 前作「屍人荘の殺人」の冒頭のように、 比留子あての、班目機関にまつわる書簡から始まるが、 これが、誰から、何の…

過去の亡霊が立ち上がり…。吉川英梨さんの「警視庁53教場」を読む。

警視庁53教場 (角川文庫) 作者: 吉川英梨 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/10/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 警察学校モノ、 そういえば、長岡弘樹さんの作品「教場」を読んだばかりだった。 同じような舞台でも、やはり、取り…

サラッとした味わい、それがクセになる…。内山純さんの「ビリヤード・ハナブサへようこそ」を読む。

ビリヤード・ハナブサへようこそ (創元推理文庫) 作者: 内山純 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2018/02/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る サラッと読める。 「サラッと」ということは、 手に汗握るシーンや、犯人を追い詰めるドキド…