「鬼」と戦う姫を、元死刑囚が護る…。鷹樹烏介さんの「ガーディアン 新宿警察署・特殊事案対策課」を読む。
まあまあ、正統な警察小説を読み続けていると、
この作品のように、警察小説ではあるが、ある意味、ぶっ飛んだモノが
新鮮に映る。
伝奇、アクション、刑事モノ、すべてが楽しめるという感じ。
人の死に執着し、23人を殺害した殺人鬼がついに捕まり、
死刑が施行されたが、その死刑囚「山本」がベットの上で蘇生する。
そして、復活後、警視庁に雇われ、
与えられた任務が、平安の世から「鬼」と戦ってきた一族、
当麻(たいま)家の姫、奈央の護衛役だった。
新宿署には、「鬼」が関わる事案に対応する
特殊事案対策課というものが存在する。
その対策課に属する姫を護りながら、「山本」は共に「鬼」と戦う。
だが…。カレの本性はそのまま残り、
奈央の死を見たいと欲する。
奈央を壊し、死に至らしめるのは自分だと。
そのために、奈央を護るのだ。
サイコパスで殺人鬼が、「鬼」と戦う、とりあえず、
善玉として描かれていくが、
どう決着するのか、まだ、続編がありそうだが、
結末が楽しみだ。
まあ、ともかく、何の理屈もいらない、
エンタメとして、楽しんで読めます!