鳴海、矢代コンビが、殺人現場に残された文書から謎をひもとく…。麻見和史さんの「警視庁文書捜査官」を読む。
文章心理学を専門とする捜査、
面白い設定だ。
ただ、その文章心理学にもう少し、ページを割いてほしかった。
鳴海、矢代コンビも、謎解きの面で活躍する割には、
それほど心が引かれていかないのは…。
TVドラマでの二人のほうが、魅力的に思える。
鳴海しても変人キャラだが、どこかかわいらしく、
さらに矢代は(ドラマ内では女性だったが)、
猪突猛進、一生懸命キャラに好感がもてたんだけど。
事件そのものも、ワル同士の抗争のようで、
ナゾとしては、面白みに欠けると思うのだが…。
(右手の切断、暗号めいたカード…、
せっかく、ワクワクしそうな舞台設定が整ったのに)
右手首が切断された、男の死体が発見された。
現場には、裏にメモ書きがあるレシートと、
アルファベットが記された数枚のカード。
警視庁文書解読班も捜査に乗り出す…。