唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

田村和大さんの「筋読み」を読む。

天才的な筋読みから「ヨミヅナ」という称号をもらっている

警視庁捜査一課刑事、飯綱。

 

残念なのは、その天才ぶりになかなか出会えない、

そんなイライラ感があったような。

 

主役としてのキャラも少々あいまいで、

もっと際立っていてほしかった。

 

結末になって、やっと「ザ・刑事」が発揮されたという

感じがした。

 

どちらかというと、たまに顔出しする現場鑑識係長の桜井の

うざったいキャラに興味が沸いた。

 

遺伝子組換え、遺伝子編集、クローンといった

テーマも、それはそれで興味深いが、

捜一の刑事が扱う殺人事件との絡みに違和感は残る。

 

女性モデル殺害で、山下という男が容疑者として

浮上する。

現場から採取されたDNAが山下のものと一致し、

逮捕されるが、彼は黙秘を続ける。

 

飯綱は、供述を得られないままの起訴に反対意見を唱えた。

だが、捜査本部から外されてしまう。

 

そのころ、少年が事故にあい、

そのまま拉致されるという事件が起こった。

担当となった飯綱の捜査で少年は保護されたが、

その少年と山下のDNAはまったく同じものだという

報告が入る…。