唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

横関大さんの「偽りのシスター」を読む。

楠見和也は、事件の容疑者であり元警官の甲斐を射殺してしまうが、

後輩の野口を身代わりにすることを強制され、受け入れてしまう。

その時から、和也は良心の呵責に苛まれ、苦悩する。

 

平凡なサラリーマンの兄、太一はリストラにあうが、

それを和也になかなか言い出せないでいる。

 

そんな二人の前に、腹違いの妹だと名乗る女、麻美が現れた…。

 

太一おにいちゃんの言動には、しばしば「子どもか!」と

ツッコミを入れたくなる。

ピュアなのか、ノーテンキなのか…。

 

そんなお兄ちゃん目線の場面と、

和也のシビアで重いシチュエーションとの雰囲気に

ギャップがありすぎて、とまどうところもある。

 

刑事モノやミステリーの構えで読むと、

多少違和感を覚えるが、

結末へ向かう後半は、ザッツ・エンタテインメントとして、

なかなか楽しめた。

 

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