お台場のレストランで、東京湾の豪華客船で、人をゾンビ化し、人を喰らう怪物にする新種ウイルスが…。女刑事と海上保安官は、人類を守れるのか。吉川英梨さんの「感染捜査」を読む。
パニック映画、ホラー映画、スプラッター映画、ゾンビ映画を、
丸ごと見ているよう。
スリル、サスペンス、ヒリヒリ感、満載。
主人公である、女刑事、天城由羽のキャラは、
好き嫌いが、はっきり分かれるかもしれない。
極端に走りすぎた? でも、ストーリー自体のクセが凄いから、
これくらい強めのキャラ設定でもいいのか。
そして、もう一人の主要な人物、来栖。
冷酷で強いキャラに、一本、まっとうな芯が通っていて、
結構、魅力的だというのは、結構、ある話。
この場合、少々、かすんでしまったような…。
ウイルス感染の決着はついたようだが、
二人のその後については、触れられていない。
この二人、この先もう、人間では、いられないような気がする。
それとも、それさえも乗り越えてしまう、超人的な精神力を持つのだろうか。
人をゾンビ化して、共食いさせるウイルスが発生。
噛まれた人は感染し、また、人喰らいに…。
殲滅するには、頭を潰さなければならない。
海上保安庁や警視庁の精鋭部隊が、制圧に向かったのだが…。
感染した市民や、仲間を撃ち殺すことができるのか。