唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

刑事と漫才師の二足のわらじを履く男(!)、トンデモな設定のアホらしさ。面白さがジワジワくる。田中啓文さんの「漫才刑事」を読む。

 

漫才刑事 (実業之日本社文庫)

漫才刑事 (実業之日本社文庫)

  • 作者:田中 啓文
  • 発売日: 2016/10/06
  • メディア: 文庫
 

 

 

刑事と漫才師の二足のわらじを履く、くるくるのケンこと、高山一郎。

二足のわらじは、副業禁止の警察はもちろんのこと、お笑いの相方にも内緒で、

事件現場と舞台を行ったり来たりし、危ない橋を渡っている。

 

トンデモ設定で、こりゃもう、バカミスに近い、いや、そのもの。

 

アホらしさも、必ず漫才師が絡んだ事件が起こるのも、

ドタバタした感じも、さらに、高山の秘密を掴んで、

「脅して」くる、交通課の城崎ゆう子も、何だかなぁ~と思って

読み始めたけど、じわじわと来るクセの強さで、

気が付けば読了していた。

 

そりゃないだろぅ、とツッコミながら、読めるのも楽しい。

 

ただ、漫才って、字面だけじゃ、ピンとこないんだなぁ、

やはり、演じられたものを見なきゃ、

面白さは伝わらないんだということがわかった。