「鷹の目」の異名を持つ女刑事が、フグ毒による連続殺人に挑む…。梶永正史さんの「組織犯罪対策課 白鷹雨音」を読む。
「鷹の目」ともいわれる、タフで洞察力に優れた女刑事、
白鷹雨音が、頭脳を働かせ、犯人を追い詰めていく、
警察小説の王道だろう。
頑固で折れないキャラだが、
ストーリー展開の邪魔にはならないし、
読みやすい。
まあ、登場人物のどのキャラも、
すんなりと受け入れられるのだが、
相棒にされた新米刑事、「ウサギ」が、
少々うっとうしい…、とはいえ、
これも、それほど、邪魔にはならないか。
井之頭公園で、ピエロ姿の死体が発見された。
化粧の下には、謎の文字「1/TTX」が。
死因は、ジワジワと死に至る、フグの毒、テトロドトキシンだという。
さらに、同じ毒による第二の事件が。
現場には、「2/TTX」の文字が残されていた。
事件は、まだ、続くのか…。
過去に関わった女児殺人事件との関連が
浮かび上がってくるのだが。