悪夢の解明が、連続殺人の謎を解き明かす。フロイト、あかね、ヲタ森の活躍、二作目。内藤了さんんの「夢探偵フロイト てるてる坊主殺人事件」を読む。
このフロイトシリーズは、まだ二作目ということもあってか、
登場するレギュラー陣のキャラはくっきりとしていない。
というか、一応主人公である、
私立未来世紀大学の学生、あかね、
そして、同大学の夢科学研究所の教授、フロイト(風路亥斗)、
彼の助手である引きこもり研究者のヲタ森、
この三人が一つにまとまり、チームとしてのキャラが
できあがりつつある。
それは、チームものでありながら、
一人ひとりのキャラが際立っている、
別の作品、「猟奇犯罪捜査斑」シリーズや
「よろず建物因縁帳」シリーズとは、少々、異なるのかもしれない。
それは、人物のキャラに引きずられない、
ストーリー性を楽しめるということか。
(別のシリーズが、キャラに引きずられている、ということではない)
ともかく、フロイトが夢を研究するきっかけに、
何かしらの謎があるということが示されたし、
ワタシたち、読者の興味をさらにあおることになる。
今回は、安眠枕の開発実験に参加したある女性の悪夢が
連続殺人事件に繋がっていく。