「ジンイチ」チームが次に挑むのは、警察資料の流出。斉藤を殉職させたのは。誰が黒幕なのか…。結末は遠い。伊兼源太郎さんの「ブラックリスト 警視庁監察ファイル」を読む。
読んでから視るか、視てから読むか、
よく、提起されること。
ワタシの場合、後者だった。
TVドラマ「密告はうたう」を視て、読んでみようと。
その時点で、もう、シリーズ三作目が出ていたので、
二作目から読み始める。
この作家さんの他の作品を読んだことはあった。
でも、そもそも、警察官同士がわちゃわちゃする、
監察の物語はそれほど好きではなかったから、
避けて通っていただんだけど。
でも、このシリーズは、TVの連続ドラマのように、続くんだわ。
一作目の事件も解決しないうちに、別の事件が起こり(二作目)、
そして、それも次に流れていく。
TVドラマなら、一週間待てばいいんだけど…。
結末を知るまで読むには、結構、忍耐力がいる、
タフなシリーズかもしれない。
殉職した斉藤の事件も決着を見ないまま、
捜査二課から詐欺グループの名簿が流出するという事件が起こる。
警察内部の犯行が疑われ、人事一課が捜査に乗り出す。
そして、その名簿に載っている人物が不審な死を遂げていることが判明。
さらに次々と起こる殺人。
警察内部にある「世直し」組織…。
斉藤を殉職させた銃まで出てきて、事件は混とんとしてくる。