唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

時は昭和、片田舎の駐在さんとその妻の、ほんのり温かなミステリー。小路幸也さんの「駐在日記」を読む。

 

駐在日記 (単行本)

駐在日記 (単行本)

  • 作者:小路 幸也
  • 発売日: 2017/11/18
  • メディア: 単行本
 

 

 

おなじみのホンワカミステリーである。

 

そして、舞台は昭和、地方の駐在所。

それだから、こういう、誰も傷つかない、という始末の付け方も

アリかとも思う。

 

悪意はどこにもない、仮にあったとしても、

ひどく薄ぼんやりとしたもので、

人間って、捨てたもんじゃない、と、思わせてくれる、

かもしれない。

 

人間味あふれた、駐在さんと、その妻の物語だ。

 

元刑事の蓑島周平と、元外科医の花さん夫婦が、

小さな村、雉子宮駐在所に赴任してきた。

 

窃盗犯の逃亡や、仏像の盗難といった、

ちょっとした事件を、周平の機転と、

神主や寺の和尚などの協力で解決していく。

 

周平の事件の収め方に、納得いかない場合もあるが、

かる~いミステリーとして、十分楽しめる。